リコーフレックスⅦのカメラ修理

今日は10月31日ということで
いわゆる「ハロウィン」ですね。
うーん、いつから「ハロウィン」は
こんなに日本で祝われるようになったのでしょう???
全く実感というか、習慣がないのですが。。。。(汗)
まぁ、クリスマスだって昔は「なんだそれは?」って
感じだったのでしょうから
それだけ私が歳をとっただけでしょうねぇ(苦笑)
まぁ街の子供たちがハロウィンの仮装をして
駆け回っている姿はそれだけで何だか和みます。
いい大人の行き過ぎたハロウィンはどうかと思いますが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「リコーフレックスⅦ」のカメラ修理を行っています。
リコーフレックスもコンスタントに修理の依頼のあるカメラです。
プレスボディにシンプルな構造で
6x6判二眼レフとしては非常に軽量なカメラです。
当時としては安価に発売されたこともあり
当時の二眼レフブームを牽引するヒット作でした。
リコーフレックスも色々な種類があり
今回のⅦは1954年に発売となったモデルです。
Ⅶにはコンツールファインダーと呼ばれる
アイレベルで見るためのファインダーが組み込まれています。
要はアイレベルで素通しで見るためのファインダーなのですが
片目でファインダー、片目で普通に目の前を見ると
ブライトフレームが視野の中に浮き上がってくる仕組みです。
この状態ではピント合わせが目測でしかできないので
今ひとつ実用的ではないのですが
なかなか面白い機能です。

リコーフレックスⅦには
セイコーシャやシチズンのシャッターが装備されたものもあるのですが
今回お預かりしているのはリコー製シャッターが装備されたモデルです。
シャッタースピードは25・50・100の3速にBです。
リコーフレックスの未整備品の大部分はそうですが
今回もピントリングが重くて重くてとても回せません。。。
さらにミラーの劣化のせいで
ウエストレベルファインダーを覗いても
ピントが合っているのか合っていないのか全く判別付きません。

ピントリングやミラーの処置はもちろん
シャッターユニットの整備、レンズ清掃
ファインダー清掃を一通り行いつつ
各部の調整も行っていきます。

写真は一通り整備が完了した後での写真です。
外装もキレイに仕上がったリコーフレックスは
メッキ部も美しくて眺めているだけでも楽しめますね。
ピントリングはもちろん軽快に回り
レンズもファインダーもかなりキレイになりました。
こういうカメラを持って歩き
1枚1枚、丁寧に撮り歩くには非常に良い季節です。
ご依頼者様にも存分に楽しんでいただければと思います。

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