今日は「本格焼酎の日」だそうですよ。
ここでいう「本格焼酎」というのは「焼酎乙類」のことですね。
焼酎には大きく分けて
「連続式蒸留焼酎」(焼酎甲類)と
「単式蒸留焼酎」(焼酎乙類)にわけられるのですが
甲乙と表現すると乙のほうが甲より劣ると誤解されかれないため
乙類のほうを「本格焼酎」と呼ぶようになったそうです。
個人的には「乙類」のほうが焼酎として飲むには
味わい深くてよいですね。
甲類となると焼酎単体というより
チューハイや梅酒のベース。。。といった印象があります。
いわゆる麦焼酎、芋焼酎、黒糖焼酎は基本的に乙類です。
泡盛も乙類に分類されるのですね。
ロックで飲むのが基本だと思っていますが
お湯割が美味しい季節になりましたね。。。
今夜は芋焼酎お湯割でいこうかな。。。(笑)
さてさて
本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
ニコマートFT系も毎月、何台かは依頼のあるカメラです。
いわゆる中級機としてのポジションで
ニコマートというブランド名を与えられたモデルですが
まだまだカメラは嗜好品の時代です。
中級機と言えども効果ですし
この時代のニコンのカメラですから非常に丈夫に造られています。
さらに組み合わされるコパルスクエアシャッターが
非常にタフなシャッターで
「動かない」という状況になりにくいシャッターです。
。。。とはいえ、以前も他のカメラのブログで書きましたが
動きにくい状況の中、必死で動いている。。。という状態の個体が
多いのも事実です。
やはり発売から50年近く経過するカメラですから
どこかで一度きちんと整備をしなくてはならないと思います。
お預かりしているニコマートFTNは
外観の非常にキレイなブラックボディです。
シャッターも露出計もとりあえずは動作していますが
じっくり現状をチェックしてみると。。。
まずはレリーズして実際にシャッターが切れるまで
妙なタイムラグがあります。
「あれ?」と思って動きをよく観察すると
明らかにミラーの動きが遅く
そのため実際にシャッターが動作するまでに
タイムラグができてしまうようです。
シャッタースピードはまずまず精度は出ていますが
羽根に汚れがあるようで妙に幕速が遅いようです。
マートFTNといえば「ガチャガチャ」ですが
「ガチャガチャ」を行ってもレンズの開放F値がセットされません。
これでは露出計も正常に動かないです。
その露出計はマウント部の抵抗に問題があるのか
絞り、SSリングを動かすと非常に不安定になります。
やはり結構、問題は抱えている状態です。
取り掛かったばかりで本格的な分解はこれからです。
後ろに写っているのは同じご依頼者様から
一緒にお預かりしているFTNの後継機「FT2」です。
FTNの後にこちらも整備を行います。
ちなみに「ガチャガチャ」で開放F値がセットされない症状の原因は
大抵の場合、「Nikomat」の銘板裏の部分の動作不良です。
上の写真にも写っていますね。
これからミラー駆動部の動作不良とシャッター周りの整備を行うため
本格的に分解整備に取りかかります。
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