キヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理

今日はもちろん「文化の日」ですが
「レコードの日」でもあるのですよ。
私が子供の頃はまだCDはなくて
音楽を聴くのはもっぱらレコードとカセットテープでした。
CDに切り替わっていったのは高校生くらいの頃だったかな。。。
中学生の頃に買ったレコードは
未だに持っていますしたまに聴いています。
欲しかったけど当時買えなかったレコードも
大人になってから結構買い集めました。(お安いですし。。。)
あのLP盤のジャケットを眺めながら
レコードクリーナーの匂いを嗅ぐと
何だか昔のことをいろいろ思い出すのですよねぇ。。。

さてさて

本日は「キヤノネットQL17G-Ⅲ」のカメラ修理を行っています。
キヤノネットシリーズとしては最終モデルにあたるカメラです。
発売は1972年です。
初代の発売から11年余り。。。
シャッタースピード優先AEを搭載しマニュアル露出も可能
明るい大口径のレンズを搭載し
お求め易い価格で高性能。。。というコンセプトは
初代から全く変わっていませんが
随分と軽量コンパクトになりました。

またまた偶然にも
全く別のご依頼者様から
同じ日に立て続けに2台入ってきましたので
一気に2台、整備していこうと思います。
2台共にレンズにカビクモリ、ファインダーにカビ・クモリ
露出計が不動のためオートも不動。。。といったところです。
1台目のほうは絞りも粘り気味です。
キヤノネットは初代からG-Ⅲまで
オート時には巻き上げるまではその前に絞られた状態のままで
巻き上げた時に開放に戻ります。
それでまたレリーズ時に露出計と連動し
絞り込んでいくような構造になっています。
マニュアル時にも絞り込んでいく方には
巻き上げていなくても絞りリングと連動して絞り込んでいきますが
絞りを開けていく方向にリングを回しても
絞りは連動してくれません。
巻き上げた時に絞りリングで設定された絞りにセットされます。
文章で書くとわかりにくいですね(苦笑)
今回の1台目はオート時に巻き上げても
絞り羽根が開放に戻りません。キヤノネットではよく見かけるトラブルです。

キヤノネットG-Ⅲでは定番なのですが
今回の2台もやはりレンズコーティングには
傷みがそれなりに見受けられます。
あまり強くないのかカビが発生すると
清掃してもほぼ間違いなくカビ跡が残ります。
今回はそこまでではありませんが
酷いものになると白濁したようなクモリが発生しているものもあり
どうにも除去できません。
できる限りの清掃で対処いたします。

まずは1台目から。。。これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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