今日はキリスト教でいうところの「死者の日」だそうです。
全ての死者の魂のために祈りを捧げる日とのことです。
霊魂が存在するかあの世がどうかとかはおいておいて
(個人的にはないとは思っていますが。。。。)
亡くなった方へ思いを馳せることは
その方との思い出を自分の心の中で
鮮やかに生かすためにもとても大切なことだと思います。
あぁ。。。墓参りくらいは行かなくちゃいけないかなぁ。。。(汗)
さてさて
本日は「マミヤ6オートマット」のカメラ修理を行っています。
国産スプリングカメラ(フォールディングカメラ)も
1950年代に数多くの種類が作られましたが
マミヤ6シリーズはその中でも当時から人気の高いカメラです。
少々独特なのがピント合わせにバックフォーカス方式を
採用しているところです。
ほとんどのカメラはピント合わせの際に
レンズ側を前後に動かしてピント調整を行いますが
マミヤ6はフィルム面を前後に動かし
ピント調整を行います。
そのためピントダイヤルはシャッターボタン側の
背面に配置されています。
今回、ご紹介する「マミヤ6オートマット」は
マミヤ6シリーズの中でも
オートマット(正確にはスタートマーク合わせ方式の
セミオートマット)を搭載し
折りたたみ式カメラとしてはおそらく世界初となる
セルフコッキング(一度の巻上でフィルム巻上と
シャッターチャージを行う)を可能としました。
どれもその後のカメラでは当たり前となる装備ですが
この時代では先進の技術だったわけですね。
お預かりしているマミヤ6オートマットは
その自慢のセルフコッキング機能が動作せず
巻き上げてもシャッターがチャージされません。
蛇腹の下に配置されているリンケージに問題がありそうです。
加えてファインダーにかなりクモリが見受けられます。
装備されているD.ズイコー7.5cmF3.5レンズは
白濁したクモリが発生している個体が多く
そうなるとそれに関しては修理不能なのですが
今回の個体はめずらしくかなり良い状態です。
写真は一通り整備が終わり少し様子見中の状態です。
この後、最終チェックを行い必要があれば微調整を行います。
セルフコッキングのリンケージがもちろん
シャッター羽根、絞り羽根の洗浄、シャッターユニットの整備
ピント調整、ファインダー清掃、距離計調整等々を行い
非常に快調に動作するようになりました。
スプリングカメラ、私も以前から1台欲しいのです。
ヤマリマミヤ6がかなり魅力的ですね。
これでもう少し広角ならば山カメラとしても文句ないのですが。。。
構造上、標準レンズしか無理なのですよね。。。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。