ニコンFMのカメラ修理

今日は11月5日。。。「電報の日」だそうです。
電報の申し込み電話番号が「115」だからですね。
電話が一般的に普及するまでは
緊急の連絡に重宝された電報ですが
電話だけでなくあらゆる連絡手段のある現在では
緊急連絡に使われることはなくなりました。
私が子供の頃でさえ、固定電話は既に
各家庭に普通にありましたからね!
(黒電話でしたが。。。)
でも今でも電報サービスは残っているのですね。
モールス信号で中継していた昔とは様変わりして
祝電等で使われているようです。

さてさて

本日はニコンFMのカメラ修理を行っています。
普段、FEばかり入ってくるので
FMは少し久しぶりですね。
機械制御縦走りシャッターのマニュアル露出機です。
前モデルにあたるニコマートFT系に比べると
随分コンパクトになり使いやすくなりました。
それほどトラブルの多いカメラではありませんが
LED式の露出計は修理不能の場合も多々ございます。

今回、お預かりしているFMは
電池室が一部破損していて露出計が動かない状態です。
電池室ごと中古良品と交換するしか手段がございませんが
FMの場合は電池室を交換するためには
ミラーボックスを外す必要がございます。
ちょっと意外に思われるかもしれませんが
ミラーボックスを外すための手間は
電子制御機のFEより大変です。
ミラーボックスを外す際に
同時にシャッターユニットの整備、ミラー駆動部整備
ファインダー清掃等々
一通りの整備一式を行います。
組みなおして完了。。。と思いきや
電源は安定供給されるようになったものの
露出計が妙に安定しません。
基板周りのハンダが一部劣化しているようです。
これも対処して一通りの整備完了です。

初代FM・FEはAi連動爪が可倒式なので
非Aiレンズも装着可能です。(FM2・FE2は固定式)
当然、露出計は開放測光で使えませんが
交換レンズ選択の幅が広がるのは非常に良いことですね。

少し時間をおいて動きが安定してから
最終チェックを行い、問題がなかれば完成です。

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