リコーハイカラー35のカメラ修理

今日は「紙飛行機の日」だそうです。
子供の頃はチラシを折ってよく作ったなぁ。。。
これが結構気持ちよく飛ぶのですよ。風に乗れば尚更。。。
裏山に行って高いところから下の住宅地に向かって
飛ばしたりもしました。結構遠くまで飛ぶのですよ。
(今考えれば近所迷惑な話ですが。。。)
そういえばGW中に親友と話題に上がったのですが
紙飛行機ではないのですが
主翼に鳥の羽根みたいな翼が付いていて
ゴムを巻くと「パタパタパタ」と鳥のような羽音をたてて
飛ぶおもちゃの飛行機があったのですが
あれの羽音をもう一度聴きたいなぁ。。。(笑)
思った程、遠くまで飛ばないのですけどね
どこかでまだ売ってないのかな。。。

さてさて

今日は「リコーハイカラー35」のカメラ修理を行っています。
オートハーフのフルサイズ版といった感じのカメラですが
露出はオートハーフのようにプログラオートではなく
シャッタースピード優先オートです。
ピントも固定焦点ではなく目測合わせです。
露出計は連動しませんがマニュアル露出も可能なので
撮影の幅はオートハーフより数段広いと思います。
ただし、オートハーフにように何も考えずに
シャッターを切ればよい。。。というわけにはいかず
少し撮影の知識がないといけないカメラですね。
特に最近だとISO400のフィルムを使うことが多いので
シャッタースピードが1/300までしかなく
光量不足の警告はあっても光量過多の警告がないカメラなので
うっかりすると露出オーバーの写真を量産してしまう可能性もあります。
とはいえ、普通にマニュアル露出のカメラが使える方なら
何の問題もないとは思いますが。。。
巻上はオートハーフでお馴染みの
ゼンマイ仕掛けの自動巻上です。
ただ、これもおそらくオートハーフと同じ仕様のゼンマイだと思われますが
一度目一杯ゼンマイを巻いておくと
オートハーフだと20枚以上は楽々巻上できるのが正常な姿ですが
ハイカラーの場合だとゼンマイは絶好調でも
10枚少々しか巻上ができません。

お預かりしているハイカラー35は
レンズのクモリがかなり酷いことと電池室に腐食があり
露出計が動きません。
少し前にも露出計本体がNGなハイカラーを修理しましたが
今回は露出計本体は大丈夫でした。
露出計は電池室の修復を行って良好な状態になりましたが
レンズ前玉のクモリのほうはどう清掃しても
普通に使用できる状態にはならなさそうです。
今回は部品取用の個体からレンズを移植することで対応いたしました。

元々、外装のコンディションは良かったので
かなりキレイなハイカラー35に仕上がりました。
オート露出もバッチリですし、レンズもクリアです。
構造的にもオートハーフとかなり近いのですが
大きさに少し余裕があるため
整備性はこちらのほうが数段上だと思います。
あ、書き忘れていましたが
レンズは35mmF2.8、気軽に撮り歩くにも
じっくり風景撮るにも丁度良いレンズですね。

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