今日は「蓄音機の日」だそうですよ。
当時の蓄音機はともかく。。。
レコードは未だに聴きますねぇ。。。
かける前にレコードを軽くクリーナーで拭くのですが
あのクリーナーに匂いを嗅いだだけで
何だか子供の頃を思い出します。
高校生くらいの頃に徐々にCDに移行していったのですが
昔から持っているレコードはほぼ今でも
手放してはいませんし
大人になってから(というか比較的最近)
子供の頃にはお小遣いで買いきれなかった
レコードを少しずつ買い集めています。
あの大きなLPのジャケットがまたカッコ良いのですよねぇ。。。
さてさて
本日は「ペンタックスMEスーパー」のカメラ修理を行っています。
絞り優先AE機でありエントリーモデルであった「ME」発売から
3年後の1979年に「ME」に
マニュアル露出モードを追加し
シャッタースピードも1/2000が与えられ
一気に中級機へと進化したカメラです。
「ME」同様、非常にコンパクトで軽く気軽に持ち歩けるカメラです。
ファインダースクリーンにも「ブライトマットスクリーン」が採用され
ファインダーの見え具合が向上しました。
電子制御シャッター機の利点を生かし
マニュアル時のSS設定はプッシュボタンで行います。
このプッシュボタン式のSS設定は次の世代の
ペンタックスAシリーズにも受け継がれます。
ME系の定番トラブルといえば
「ミラーアップしたまま固着」ですが
今回もまさにその典型的パターンです。
ミラー駆動部に使われているゴムブッシュが溶解して
粘着質になり動きを妨げてしまうことから起こるトラブルです。
生産時期によっては対策部品が使われていることもあるのですが
分解してみると今回は見事に3ヶ所のゴムブッシュが劣化して
粘着していました。
このゴムブッシュ劣化が原因で
ミラーダウンができない状態になっています。
このパターンが最も多いですが
同じ原因でミラーアップができずレリーズしてもシャッターが切れない現象や
ミラーチャージロックができず巻上不能になるパターン等
いろいろなトラブルの原因となってしまいます。
基本的にはMEと同じような構造ですが
やはりいろいろと変わっている部分もあります。
例えばミラーボックスしたにはエアダンパーが追加されていたりします。
これも中にゴムブッシュが入っていて
溶解していることが多いのです。
今回も一緒に対処を行います。
電子制御シャッター機で電子基盤が重要な役割を担いますが
比較的整備性はよく、簡単に基板を分離することができます。
この後、ある程度、組み立ててみてわかったのですが
どうやら基板内トラブルがあるようで
露出計オフタイマーが上手く働かないようです。
うーん、ちょっと色々調べながら対策を考えます。
どのカメラでもそうですが
なかなか一筋縄ではいかないことも多いです(苦笑)
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