オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「あかりの日」だそうですよ。
「あかり」のありがたみを再認識する日だそうです。
停電になったりすると本当にありがたさを痛感しますよね。。。
夜はもちろんですが昼間でさえ
今は電気が止まると普通に生活はできないですものね。
「あかりの日」が今日である由来は
エジソンが世界初の実用的な白熱電球を完成させた日とのことです。
1879年のことだそうです。
そういえば昔、部屋のあかりを全て白熱電球にしてた友達がいたなぁ。。。
今や、LED照明で色も調整できてしまいますが
タングステンのフィラメントが光る白熱電球は
やはりLEDとは違って何とも温かみがあって良いですよね。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
もはや毎回書きすぎてOM-1の成り立ちや特徴は
ここで書く必要もなくなってきたような気もしますが。。。(汗)
それまでの一眼レフの常識を覆す
小ささと軽さで大ヒットしたカメラです。

今回は同じご依頼者さまから2台のOM-1をお預かりしてます。
シルバーのモータードライブ非対応のOM-1と
ブラックのモータードライブ対応いわゆるMDモデルです。
OM-1も細かい変更を繰り返されながら生産されていたので
生産時期によって細かな違いがいろいろあるのですが
大きく二つに分けるとすれば
やはりMDモデルかそれ以前のモデルかといったところだと思います。
MD対応かどうかは底部の端子の有無でしかないのですが
それよりもミラーボックスの形状が微妙に異なっていたりするので
内部も結構違いがあったりします。

お預かりしている2台はどちらも非常にキレイな外観ですが
似通ったトラブルを抱えています。
まず、定番のプリズム腐食
高速シャッターの精度不良、露出計が不動、といった3点です。

まずはシルバーのMD非対応モデルのほうから取り掛かります。
露出計不動の原因はこれもOM-1でよくある
電池マイナス側端子を留めている絶縁樹脂ネジ破損と
その部分のハンダ付け劣化です。
電池室端子留めに樹脂ネジを使用している個体は
これも生産時期によるのですが
今回はブラックのMDモデルも樹脂ネジを使ったタイプです。
ただ、ブラックのほうは樹脂ネジもハンダも問題ない様子なのです。
もしかしたらメーター本体のトラブルかもしれません。
そうだとしたらちと厄介です。
取り掛かっているシルバーのほうは
メーター本体は元気に針が振れることを確認しているので
とりあえず一安心です。
プリズムは中古良品と交換で対応します。
シャッター精度の問題は幕軸の清掃や
底部三連ギアの清掃でおそらく解消できると思われます。
もちろん多少の微調整は必要です。
ちなみに今回はご依頼者様と相談の上
露出計は1.5Vで調整します。
先日も他のカメラのブログで書いたばかりですが
元々の1.3Vで正しい状態のところに
1.5Vの電池を入れて露出計を駆動すると
指針が振り過ぎておよそ1.5段アンダーとなってしまいます。
回路的には0.2Vの違いは問題ないのですが
1.5Vで使う場合にはそれに合わせて
調整していかないと正しい値にはなりません。
まずはこれから本格的にシルバーのほうの幕軸清掃や
ミラー駆動部の清掃あたりから取り掛かっていきます。

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