コーワシックスのカメラ修理

今日は「津軽弁の日」だそうですよ。
津軽弁そのものには全くご縁はないのですが
方言っていいですよねぇ。。。
私は広島・呉出身なので
やはり広島弁に馴染みがありますが
感情を込めて話しやすいのは
やはり多感な時期に使っていた地元の言葉だったります。
。。。とはいえ普段はほとんど出ていないと思いますが。。。
(さすがに言葉尻には出ていないですが
微妙なイントネーションはやはり違うと未だに言われる(笑))
そういえば。。。
昔、「みちょる、たっちょる、すわっちょる、呉のちょるがまたきちょる」って
呉の人が「ちょる」を多発することをからかった言葉があったのですが。。。(笑)
今、聞くとなかなか面白いですねぇ。。。
でもさすがに今では「ちょる」ってあまり地元の人でも使わないと思いますが。。。

さてさて

本日は「コーワシックス」のカメラ修理を行っています。
コーワは「コルゲンコーワ」とかでお馴染みのあの医薬品メーカーのコーワです。
ケロちゃん、コロちゃんのカエルのマスコットでも有名ですよね。
現在でもスポッティングスコープや
フォーサーズ用レンズのプロミナーブランドで
レンズを作っています。
1950年代~70年代にかけては
カロフレックス(二眼レフ)、カロワイド、コーワSW等
魅力的なカメラをいろいろ生産していました。
コーワシックスはレンズシャッター式の6x6判一眼レフカメラです。
いくつか種類があるのですが
今回お預かりしているのは最初の1型と呼ばれるモデルです。
発売は1966年です。
発売当初から220フィルムにも対応しています。
19mm~500mmまで豊富なレンズ群やアクセサリー群も
用意されシステムカメラとしても非常に魅力的なラインナップです。
レンズシャッター機なのでシャッター機構は当然レンズ側で
いずれのレンズもセイコーSLVシャッターを搭載し
1/500~1秒・Tのシャッタースピードです。
レンズシャッターなのでもちろん全速シンクロが可能です。

お預かりしているコーワシックスは
アルミ製のシルバーの外装色がまた魅力的な
85mmF2.8の標準レンズが付いていますが
レンズが外れなくなってしまったようです。
当然、シャッターを切ることもできません。
レンズシャッターの一眼レフではお約束ですが
コーワシックスもシャッターがチャージされた状態でなくては
レンズの取り外しができません。
で、コーワシックスは巻上機構が固着するトラブルが比較的多く
今回のようにレンズも外せないシャッターも切れないという
パターンになることも多いのです。
さらにその状態で無理に巻き上げたりレンズを外そうと
ガチャガチャやっているとラチェットの爪が破損したり
ギアが欠けてしまったり収拾の付かない状態になることもあるので
同じような症状のある場合は決して無理に動かさずに
修理に出していただければと思います。
今回のコーワシックスはご依頼者様が基本的に非常に
扱いの丁寧な方で固着した状態で無理なことを全くしていないようで
分解して確認してみたところ部品の破損等もなく
ホッと胸をなでおろしました。

巻上部・ミラー駆動部の清掃整備、ファインダー清掃、モルト交換
レンズシャッターの清掃整備、ヘリコイド分解グリスアップ等々
一通りの点検整一式を行いました。
非常に軽快に動作する状態になったと思います。
グリップが装着されているので少々大きく見えますが
6x6判一眼レフとしては非常にコンパクトです。
私が個人的に使っているRB67に比べると
大きさは雲泥の差です。
使い心地もよく根強いファンが多いのが納得できるカメラです。

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