キヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理

今日は「節分」ですね。
ほんの小さな子供の頃以来した覚えがないなぁ(笑)
でも炒りたて熱々の大豆が大好きで
(じいさんが好きだったからばあさんがよく炒っていた)
昔はよく食べてたなぁ。。。
そういえば調べてて初めて知ったのですが
「わたなべ」さんは豆まきしなくてもいいそうです。
平安時代中期に丹波国にある大江山(現:京都府にある大枝山)に
源頼光が暴れている鬼を退治に四天王を連れて行ったそうです。
その中に渡辺綱という非常に強い武将がいて
鬼退治の際に鬼の腕を叩き切り
鬼の方も渡辺という奴はとんでもない奴だ、
渡辺と関わるのは止めようという協定が鬼の中で結ばれたのだそうです。
鬼は退治された「ワタナベ」を恐れているため、
ワタナベさんはわざわざ豆まきで鬼を追い出す必要がなく
渡辺綱の子孫が多く残る宮城県村田町では、
節分の時に鬼を逃さないために「福は内、鬼も内」と
掛け声を上げる風習が残っているのだそうです。
へぇ~鬼退治って桃太郎くらいしか知りませんでした。。。
私はとりあえず今夜はビールのつまみに
炒り豆を50粒食べておきましょう。。。

さてさて

本日は「キヤノネットQL17G-Ⅲ」のカメラ修理を行っています。
先日、初代キヤノネットのブログを書きましたが
今度はキヤノネットシリーズとしては
最終モデルとなる「G-Ⅲ」です。
初代登場から11年後の1972年に発売されました。
大口径レンズを備えたシャッター優先AE搭載の
レンジファインダー機でマニュアル露出も可能という
基本的な部分は初代と変わりません。
マニュアル時には露出計はオフになるところも
初代以来共通の仕様です。
ただボディサイズは非常に小さくなりました。
C35あたりに比べると少しだけ大きいのですが
それでもかなりコンパクトなことに変わりありません。
撮影の自由度という点ではキヤノネットのほうが優れていますね。

お預かりしているG-Ⅲは
キヤノネット全般でよく見られる
シャッター羽根の粘りや絞り羽根の粘りはないようです。
外装もキレイで保存状態が良かったことが伺われます。
ただ、露出計が非常に不安定で値が安定しません。
指針挟みこみ式のAEなので露出計がきちんとしていないと
オート露出に直接影響します。
加えてファインダーのクモリがかなり酷い状態です。
もちろんモルトは全滅で
フィルム室がかなり酷い状態になっています。
きちんと保存してあっても未整備だと
経年劣化の部分はどうしても色々でてきますね。
とはいえ、状態としては悪くなく
ニューキヤノネット系でよく見られる
前玉のコーティング傷みによるクモリ等はほとんど見られません。
一通りの整備を行えば非常にコンディションの良い個体になると思います。

まだ現状チェックを行っただけで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
ファインダーのクモリのほとんどは
どうやらハーフミラー蒸着の劣化によるもののようです。
おそらく交換が必要かな。。。と思われます。
電圧変換型アダプターと電池が入っていましたが
以前のG-Ⅲやオリンパス35DCのブログでも書いたように
この組み合わせだとバッテリーチェックランプが点かないため
1.5V+無変換アダプタで使えるように
露出計・オートの調整を設定していきます。

レンズ固定式の大口径搭載コンパクト。。。
私も1台、早急に欲しいのですよねぇ。。。
マニュアル露出で使えることが必須項目だから
(オートは逆になくてよい)
キヤノネットも候補のひとつですね。
春までには合間を見て自分用のコンパクトも整備しなくては。。。

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