キヤノンデミのカメラ修理

今日は2/5(ニ・コ)ということで
「笑顔の日」だそうですよ。
笑顔。。。というか笑うって大切ですよね。
今の世の中をそれなりに生きていれば
イラッとすることやムッとすることは
毎日のようにあるとは思いますが
少しでも笑顔いられるように心がけなくてはけませんね。
医学的にも笑うことは健康に良いと
証明されているようなので
ちょっとした楽しいことを毎日の中で見つけましょう!
個人的には比較的、ストレスはたまりにくいほうだとは
自負しているのですが。。。
それでもお腹抱えるほど笑い転げることは最近ないかも。。。(汗)

さてさて

本日は「キヤノンデミ」のカメラ修理を行っています。
デミとは英語やフラン語で「半分」とか「部分的」を表す言葉で
その名の通りデミはキヤノンのハーフサイズのカメラです。
デミシリーズも色々なモデルがあるのですが
今回のデミは最初に発売されたベーシックな無印デミです。
1963年の発売です。
シャッターユニットはセイコーシャLで
シャッタースピードと絞りの組み合わせが
基本的には固定されているプログラムシャッターです。
露出計はセレン光電池を使用した追針式で
シャッタースピード・絞りリングで指針を手動で合致させる方式です。
レンズはSH28mmF2.8を搭載します。
ピントは目測ですがファインダーはプリズムを多用し
レンズの真上に対物レンズが配置されるように設計されています。
ハーフサイズカメラはコストとスペースの関係上
巻上げがダイヤル式(写ルンですと同様)のものが多いのですが
デミはしっかり巻上レバーが装備されており
またその巻上フィーリングが非常に気持ちよいです。
話が少し逸れますが
整備後のテストで36枚撮りの感光済みフィルムで
カウンターと巻上・巻戻しのテストを必ず行うのですが
ハーフだと当然72枚になるわけです。
正直、ダイヤル式だと休憩しながら行わないと
ちょっと指がつりそうになるのですが(苦笑)
巻上レバーのデミだと非常に楽ちんです。
やはり巻上はノブやダイヤルよりレバーのほうがいいですよね。
あ、ちなみにデミのフィルムカウンターは
巻上2回に一度の動作で一気に2コマ進むようになっています。

お預かりしているデミは
心配されるセレンは何とか起電しているのですが
その値は2段ほどオーバーでやはり露出計の振りが足らないようです。
そして。。。これはデミの持病とも言えると思いますが
自慢のプリズムファインダーがかなり曇っています。
デミのファインダークモリは単なる汚れではなく
接眼レンズのコーティング劣化で起こっているものがほとんどです。
コーティングの変質なので清掃ではクリアになりません
本当は交換したいところなのですが
現存するデミはどれもこれも接眼レンズが曇っているものがほとんどで
中古良品もそう簡単には手に入りません。
考えられる手段をいろいろ試してできる限り清掃し
普通に使う分には気にならないレベルにしたいと思います。

デザインもよくレンズの出っ張りもほとんどなく
ペンに負けないほどの完成度のカメラだと思うのですが
現在でもペンほどの人気はないのですよね。
ハーフサイズカメラの中では
個人的にはかなりおすすめのカメラなのですが。。。
まだ現状チェックを行っただけで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
気持ちよく使っていただける状態に仕上げたいと思います。
あ、もちろん裏蓋に大量に使われている
モルトは全滅なので貼りなおします。

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