スーパーフジカシックスMのカメラ修理

今日は「世界禁煙デー」だそうです。
まぁ「百害あって一利なし」ではありますよねぇ。。。
でも私も吸っちゃいけない年齢から
比較的近年まで長らく喫煙していた身ですので
吸いたい気持ちや止めるのが難しいのもわかるのですよねぇ
でも自分が吸っていた頃でも
こちらが食事している近くで吸われたり
歩きたばこされると嫌でしたね(苦笑)
いまや喫煙者は徹底的に悪者扱いですから
中学生の頃みたいに自宅のトイレでしか
吸えなくなるのではないかと思います。
それはそれで切ないですよねぇ。。。
おかげさまで今ではすっかりやめられましたし
脳の血管が詰まるような身体なんだから
今更吸い始めたら命に係わるとは思っています。
(まぁ30年以上吸っていたのだから
既に肺や血管にかなりダメージはあるでしょうが。。。)
でも未だに、ふとしたときに「あぁ、ここで一服すると美味いだろうな」とは
思うことがあります(汗)気を付けなければ。。。
吸い始めたころはカッコつけてただけで
全然習慣にはなっていなかったのですよねぇ
堂々と吸える年齢ではなかったし。。。
やはり働き出してからどこでも据えるようになってから
本数も増えたし完全に習慣になっちゃったのですよねぇ。。。
やはりやめられるものならやめたほうが良いとは思います。。。

さてさて

本日は「スーパーフジカシックスM」のカメラ修理を行っています。
ここをご覧になる方であれば今更書かなくてもいいかもしれませんが
現在の「富士フイルム」のカメラです。
「富士のカメラ」ということで「フジカ」です。
余談ですがフジカ銘のカメラでも自動巻上のカメラ等は
当店で修理不能なものもあるのですが
FUJIFILM銘になっているカメラは間違いなく
当店では残念ながら修理ができません、新しすぎるのですね。。。
話を戻します。
フジカシックスはその名の通り120フィルムを使用する
6x6判スプリングカメラ(フォーディングカメラ)です。
初代は1948年のフジカシックスⅠASで
富士フイルムの最初のカメラです。
今回のスーパーフジカシックスMはシリーズ最終モデルで
1956年の発売です。
なんといっても特徴は1950年代のカメラとは思えない
丸みを帯びた柔らかいデザインのトップカバーです。
もちろん見た目だけではなく
レンズは写りの評価の非常に高いフジナー75mmF3.5を搭載し
シャッターユニットは当時の最高級である
セイコーシャMXです。
当然ながら現在でも非常に人気の高いカメラです。

お預かりしているスーパーフジカシックスMは
一応一通り動作してはいるのですが
かなり長い間眠っていた個体と思われ
外装やフィルム室、レンズ・ファインダーは相当汚れており
古いレンズシャッター機ではもう定番ですが
シャッター羽根の粘りが見られます。
とはいえ全体的にはそれほど悪い状態ではなく
すっかり整備すれば全く問題ない状態に仕上がりそうです。

。。。と書きながらすでに一通りの作業は完了しています。
内外装ともに非常にキレイになり
レンズのカビやファインダーのくもりもクリアになりました。
シャッターの動きも快調で精度もバッチリ出ています。
この状態であればご依頼者様にも気持ちよく使っていただけると思います。
もう少し時間を置いた後に
最終チェックと微調整を行って完成となります。

1950年代のスプリングカメラは魅力的なものが多いですよね。
折りたためるので持ち歩きにも便利ですし
フィルムはブローニー判ですから画質もかなり期待できます。
ただしさすがに作られてから60年以上経過するカメラですので
コンディションの個体差がかなり大きく
コーティング劣化で曇ったレンズとか
蛇腹が破れていたり穴の開いているものは当店では修理不可となります。
でも私も1台欲しいのですよねぇ
マミヤにしようかと何となく思っていましたが
フジカもいいですねぇ(笑)

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