今日は7/4ということで
「梨の日」だそうですよ。
梨の旬はまだまだ先ですが
梨って甘くてジューシーで本当に美味しいですよねぇ
20代前半の頃は秋の気配を感じ始めた頃に
毎年、梨狩りに行っていました。
その頃は広島県在住ですが
県北に行くと梨園がたくさんあるのですよ
中国地方だからやはり鳥取名産の
「二十世紀梨」が多かったように記憶しています。
でもいろいろ食べ比べると
ちょっと酸味の強い「二十世紀」よりも
「幸水」や「豊水」のほうが個人的には好みかな。。。
最近は「新高」もスーパーで良く見かけるような気がします。
食べたことないのですよね。今年は買ってみよう!
梨は本当にいくらでも食べられそうな気がしますね。
(気がするだけでそんなにたくさんは食べられないのですが・・・)
その前に桃の季節が始まっていますね。
これから晩秋まで果物の美味しい季節が続きます。
食べ過ぎないように気を付けなくては。。。(笑)
さてさて
本日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
発売当時は世界初の両優先(絞り優先、SS優先)搭載というのが
最ぢ亜のセールスポイントでしたが
現在ではミノルタ機らしい「使い心地の良さ」で
人気があるカメラだと思います。
前モデルのXEと比べて格段にスマートになり
取り回しの良いボディとなり
XEほどではなくなりましたが
巻上の滑らかさも非常に質感高いものになっています。
そしてスクリーンは現在でも評価の高い
「アキューマットスクリーン」で
非常に明るい上にファインダー上のピントのキレが抜群で
特に明るい標準レンズとの組み合わせでは
ピント合わせが気持ちよくって仕方がないカメラだと思います
基本的にミノルタ機はファインダーの見え方を
非常に重視しているメーカーだと思いますが
XD以降のミノルタ機は特に見え心地の良いファインダーが多いと思います。
個人的に一時期AF機の「α sweetⅡ」を
あまり気合の入れる必要のない場面でよく使っていたのですが
これもファインダーのキレの良いカメラでした。
話がそれました。そんなXDなので
現在でも人気は高いのですが
新品で売っていた当時から電気関係のトラブルが多いことで有名でした。
現在、動いているものはそんな致命的な
電気的トラブルを抱えているものは少ないとは思いますが
何十年も眠ったままの個体は注意が必要です。
当然、修理不可能な場合も比較的多いカメラの一つです。
電気的にはOKでも
機械的なトラブルも割といろいろあるカメラな上に
修理の難易度も高いカメラです。
お預かりしているXDはシャッターが全く切れません。
電子制御シャッターはもちろんのこと
機械的に動作する「B」、「O」さえも動作しません。
巻上レバーは何回でも動くのですが
実際に巻上は行われずスカスカな状態です。
ちょっと伝わりにくいとは思うのですが
レバーは戻ってきていても
内部の軸が戻っていない状態です。
どうやら巻上軸が強烈に固着しているようで
溶剤と油を巻上軸に染み込ませて
多少なりとも動くようにして
(実際はそう簡単に動きませんでしたが)
ある程度動くようになったところで
軸の清掃を行い固着の原因となっている古い油や
グリスを洗い落とします。
それから新たに注油を行い
本来の滑らかな巻上がやっと戻ってきました。
XDの持病的なレリーズレスポンスの悪さ等は
ほとんどなかったのですが予防的に対処はしておきます。
加えてこれもXDに多い
「露出計の振り切り」は症状がしっかり出ていて
明るさ・設定に関係なく常に露出計は上▲が出たままです。
これは指針式とLEDの違いこそあれど
XEと同様に巻き戻しクランク下の摺動抵抗の汚れが原因です。
抵抗を清掃したところ
調整で何とかなる精度にに戻ってきました
一通りの整備が終わって仮に組み立てて
露出計やオートの調整をこれから行います。
本格的な電子制御カメラなので
苦労するポイントが機械制御カメラとはまた異なります。
とはいえ、この時代のフィルムカメラは制御が
電子制御名だけで機械的に動作する部分は
機械式だろうが電子制御だろうが
意外と大差なかったりするのですが。。。
XDの修理はやってみないと
できるかできないかわからない部分も多いです。
今回は全く問題なく
本来の使い心地で楽しんでいただけそうな状態に仕上がりそうです。
ちょっと「ホッ」とする瞬間ですね(笑)