日別アーカイブ: 2026年3月5日

ヤシカエレクトロ35GSのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの
「啓蟄」ですね。
大地が温まり、冬眠をしていた地中の虫が
春の陽気に誘われて穴から出てくる頃で「啓蟄」とされています。
「啓蟄」の「啓」には「ひらく、開放する」の意味があり
「蟄」には「虫が土の中に隠れる、閉じこもる」の意味があるそうです。
「立春」なんて真冬ですし「雨水」でもまだまだ寒い感じですが
「啓蟄」までくると春になった感じがしますよね。
まだ朝晩は肌寒いものの日中陽射しがあれば
いよいよ暖かくなってきたことを実感します。
過ごしやすい季節が少しでも長く続いてくれるといいですねぇ
でも今度はあっという間に暑くなるんでしょうね…(苦笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GS」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
初代から一貫して「ろうそく1本の光でも写るカメラ」を目指して
作られているカメラです。
そのためレンズには大口径の45mmF1.7レンズを搭載し
低速シャッターに強い電子制御シャッターを装備し
絞り優先オート露出で撮影する距離計カメラです。
「GS」は基本的には初代の構造・機能をそのままに
細かい部分を改良した上で
レンズに新コーティングを採用し
カラーヤシノンDXレンズとしたモデルです。
基本的なスペックは初代や「G」から変更はありません。
時代を反映して少し大柄なカメラですが
レンズが大口径なこともありデザイン的にも
バランスは非常に良いと思います。
実際に使ってみると大きさが気にならない使いやすいさと
質感の高さが魅力的なカメラです。

お預かりしている「エレクトロ35GS」は
いくつかトラブルを抱えた状態です。
まずセルフタイマーがセットされた状態で
がっちりと固着してしまっているため
シャッターは全く切れない状態です。
電池を入れるとバッテリーチェックは点灯し
暗いところに向けるとスロー警告(黄色)は点灯するのですが
絞りを開けて光源に近づけて露出過多警告(赤)は
全く点灯する様子がありません。
どこかの接点不良かハンダ不良かと思われます。
シャッター制御ができているかどうかは
まずはセルフタイマーの固着を何とかしないと
判断がつかない状態です。

この時代の電子制御機なので
何が起こってもおかしくないですが
エレクトロの電子回路は比較的丈夫で安定している方だと思います。
電子部品の問題で修理不可能なこともあるにはありますが
そういう個体はまだ少ない方だと思います。
たいていが配線や接点、マグネットの吸着不良が原因だったりします。
セルフの固着を最初に改善しましたが
今回も結局、シャッター制御は全くできていない状態でした。
(常に一定速で切れてしまう)
まだ取り掛かり始めなので何とも言えませんが
おそらく何とかはなると思います。
意外とエレクトロはシリーズを通じて
修理依頼の多いカメラです。
それだけコンスタントに売れていたということですね。

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