キヤノンAE-1Pのカメラ修理

今日は「時の記念日」ですね。
効率的に時間を使わなくちゃ。。。と日頃は思う反面、
たまには山の上で1日ボーッとしてたいなぁ・・・とも思う。。。
どちらにしてもみんな平等に限られた時間しかないわけですから
後悔のないように毎日過ごしたいですね!

さてさて

今日は「キヤノンAE-1プログラム」のカメラ修理を行っています。
大ベストセラー機であり革命児でもあった「AE-1」を
さらに改良したモデルです。
中の基本的な構造はAE-1と似通っていますが
電気基盤や抵抗、SW類を見ても
確実に時代は進んでいるなぁ。。。と感じます。
プログラムモードと速度優先AEを搭載しますが
基本的な扱いは非常にわかりやすく
適度にコンパクトでとても使いやすいカメラです。

今回の個体はしばらくの間使われていなかったとのことで
全体的に油切れで動きの悪い箇所が散見されます。
定番の「シャッター鳴き」に加えて
オート時の絞り制御の動きも悪いようです。

IMG_8055

参考までに簡単なチェック方法を。。。
シャッターチャージの状態で
黄矢印のプレビューレバーをマウント側に押し込みます。
その状態で赤矢印の絞り制御レバーが
軽やかにスムーズに動くのが正常な状態ですが
動きが重かったり、ジャリジャリ鳴いていたりすると
オートが不安定で精度も出ていない状態です。

シャッター鳴きが出ている個体はまず間違いなく
シャッタースピードも狂いがちですが
今回も1/1000で実際は1/500程度の露光量で
画面の両端で約1段の露光ムラも見られました。

IMG_8057_2

さらにこれから分解を進めて
まずは適切な点検整備、清掃注油を行い
その上で調整をしていきます。

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