コニカⅢAのカメラ修理

今日は6月4日。。。
これはわかりやすく「虫の日」ですね。
子供の頃は大抵の虫を捕まえたり
触ったりも平気だったのですが
いつの間にか全くもって触れなくなりましたね(笑)
カブトムシやカナブンでさえ
触れなくはないけれど
あまり積極的に触りたくはないですねぇ
いつからこうなってしまったのか。。。
「虫」と書くとイメージされるのは昆虫類で
あまり抵抗のないグループをイメージしますが
「ムシ」と書くとムカデやクモとか
子供の頃でもちょっと触れないような
怖いものが入ってくるような気がします。
で、「蟲」ともなると
もう生き物でないようなものや
超常現象まで含まれるような気がします
いつも書きますがこのよの不思議なことは
たいていが「蟲」が起こしているのだと思っています(苦笑)
日本語って難しくて面白いですねぇ
そういえば去年のこの頃に
「ろくむし」の話をしたような気が。。。(笑)
1年経つのは早いですねぇ

さてさて

本日は「コニカⅢA」のカメラ修理を行っています。
コニカスタンダードから始まるコニカ最初の35mm判カメラのシリーズです。
「スタンダード」は対米輸出および米軍PXでのみ発売されたモデルのため
国内一般向けではないですが
そのスタンダードを国内一般向けにしたものが「コニカⅠ」です(1948年)
その後、細かいモデルチェンジや派生モデルを加えながら
「Ⅱ」、「Ⅲ」へと発展し
初期のコニカ35mm判レンズシャッター機の集大成ともいえるのが
今回の「ⅢA」だと思います(1958年)
従来の「Ⅲ」に当時「生きているファインダー」と呼ばれた
パララックス/画角自動修正機能付等倍ファインダーを備えたモデルです。
大型のプリズムを贅沢にあつらえたファインダーで
パララックス補正も立派ですが
何といってもその見え方が素晴らしいファインダーです。
等倍なので右目でファインダーを覗きながら
両目で見ると普段見えている視界の中に
ぽっかりとブライトファインダーが浮かび写る範囲がわかります
当然、そのまま二重像でピント合わせも行い
シャッターチャンスを待つわけですね
等倍ファインダーを両目で使うのには少し慣れも必要ですが
これに慣れると本当に便利です。
通常ならファインダー視野外となる部分も容易に確認できます
シャッターは通常の「Ⅲ」と同じく
当時の最高級シャッターでもある「セイコーシャMXL」です
最高速は1/500で1秒までのスローシャッターと「B」を備えます。
レンズはヘキサノン48mmF2搭載機と50mmF1.8搭載機が存在します。
他は「Ⅲ」とほぼ同一で
巻上は独特のマウント部から生えているレバーを押し下げて行います。
軽快なダブルストロークです。
使い心地や質感の高いデザインも含めて
かなり良いカメラだと個人的にも思っています。

お預かりしている「ⅢA」はご依頼者様が某ネットオークションで
最近んご購入されたものだそうです。
動作確認済、しかしながら現状渡し・保証なしという
この手の販売ルートにありがちな販売方法ですが
いきなりシャッターが切れなくなったそうです。
拝見してみるとレンズシャッター機では
定番のシャッター羽根固着です。元々粘りがあったものかと思われます。
この手のルートで入ってきた来た個体は
無茶な扱いを受けている場合もあるので
まずはシャッター羽根や絞り羽根の状態を慎重に確認しておきます。
羽根の破損や変形があると工数が全く異なってくるからです。
交換部品の問題も出てきますし。。。
いつも書きますが特に絞り羽根には注意が必要です。
粘った状態で動かし続けていると
比較的簡単に変形・破損が起こります。
シャッター羽根よりも高い確率です。
今回は何とか羽根そのものには問題はなさそうです。
羽根洗浄およびシャッターユニット清掃整備で
シャッター周りは問題ない状態にできそうです。
最大のセールスポイントでもあるファインダーは
かなりのカビや汚れが見受けられ距離計も全く合っていませんでしたが
プリズム自体は良好でプリズム周りの清掃で
十分にクリアな状態になりました。
もちろん距離計も調整いたします。

外装もできる限り清掃して仕上げました。
やはりクリアな等倍ファインダーの見え心地は良いですね
巻上も預かり時より明らかに軽快になったと思います。
これならこれから安心してガンガン使っていただける状態と言えると思います。
まぁ、なかなかネットオークション等で買って
そのまま安心して使えるものはなかなかないと思います。
最初から整備前提で入手される分には良い場合もありますが
修理不可能な状態のものもゴロゴロありますので
やはりある程度のリスクはあるかと思います。
でも今回の「ⅢA」は最初少し心配しましたが
妙な分解品でもなく通常整備で見違えるほどよくなりました。
随分お待たせしてしまいましたが
ご依頼者様には存分にこれから楽しんでいただければと思います。

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