ミノルタSR101のカメラ修理

今日は「おむすびの日」だそうですよ。
1995(平成7)年1月17日に発生した
阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)で
被災地に「おむすび」が届けられた
温かい心の象徴として記念日としたのだそうです。
ごはんの「おむすび」だけでなく
人と人との心を結ぶ「おむすび」の日なのだそうです。
もう27年なのですねぇ…当時、私は25歳で
広島の某輸入車ディラーでクルマ売ってた頃ですねぇ
広島でもそれなりに揺れたらしいのですが
私、目が覚めなかったのですよねぇ…
で、起きてテレビ見て「いったい何が起きてるんだ???」って
びっくりした覚えが…
震災についてが今日はあちこちで語られるでしょうから
ここではあえて話しませんが
おむすびの好みは昔とだいぶ変わってきましたね…
もう凝った具は必要なくなってしまい
あまり味の濃すぎるものを入れられても受け付けないので
シンプルにおかかかこんぶか梅干しかな
炊き立てご飯だったら海苔も巻かない塩むずびでもいいですねぇ
1日4食~5食は食べてた高校生くらいの頃には
夜中に必ずお腹がすくから
食卓の隅にかならずおむすびが2個くらい夜食用に準備してあったなぁ
今考えると本当にばあさんに感謝だな…
あの頃は寝る前にお腹いっぱいになっても
何も問題なかったでのすよねぇ
あぁ、時間と老いのなんと残酷なことか…(笑
それはともかく、たまには熱々炊き立てのご飯を
自分の手でおむすび握らないと…これが美味いのですよねぇ

さてさて

本日は「ミノルタSR101」のカメラ修理を行っています。
少々ややこしいのですが
1975年夏に今回の「SR101」と「SR505」が同時に発売されています。
「SR505」は「SR-Tスーパー」の後継モデルで
「SR101」は「SR-Tスーパー」発売後も併売されていた
「SR-T101」の後継機種に当たります。
「SR505」と「SRT101」の違いは
そのまま前モデル「SR-Tスーパー」と「SR-T101」の違いであり
ファインダー内絞り値表示機構の有無
それに伴うペンタ部外観のデザインの違い、
ファインダースクリーンが
スプリットかマイクロプリズムかの違いくらいなのです。
いや、まだあるかSR505はフィルムインジケーターが追加になっていますね。
「SR101」はこのタイミングで
アクセサリーシューも「505」や「スーパー」と同様に接点付きとなりました。
そして「SR505」、「SR101」両社とも
前年に発売された「XE」同様のメモホルダーが裏蓋に装備されています。
既に1973年に「X-1」、74年に「XE」が発売され
ミノルタとしてはSRシリーズからXシリーズに移行する最中で
この「SR101」と「SR505」が
「SRシリーズ」すなわちミノルタの機械制御シャッター一眼レフ機としては
最後のモデルになってしまいました。
基本的な構造は偉大なロングセラー機「SR-T101」を受け継いでいることは
「SR505」も「スーパー」とも同様です。
「SR505」と「SR101」は熟成の域に達した
「SRシリーズの集大成」と言ってよいと思います。

そんな節目のモデルである「SR101」ですが
お預かりしている個体はこれまたかなり長い間使われずに
仕舞い込まれていたものと思われます。
外装のコンディションから判断するに
昔は相当な頻度で使い込まれた個体かと思われます。
さすばがにその後、未整備で何十年か仕舞い込まれると
いろいろな部分に不具合は出てきており
まずはシャッターがまともに切れません。
一応、動作するのですが後幕が最後までキレイに走り切らず
ミラーをダウンさせることもできないようです。
フィルム室から観察してもあきらかに最後まで
シャッター幕が走り切ってないことが確認できます。
長年溜まってきた汚れや古い油が変質して
幕軸の動きを妨げているようです。
さらに露出計は露出計としてもバッテリーチェックとしても
非常に動きが不安定が指針が上に行ったり下に行ったり
全くい落ち着かない状況です。
SW類の接触不良かと思われます。
ファインダーにもかなり汚れやクモリがあり
付属するMCロッコールPF50mmF1.7もカビだらけです。
とにかく全体の洗浄・清掃と整備調整が必要な状態です。

使い込まれて一部地金が出ているブラックボディは
歴戦の勇士といった感じでなんともはやカッコ良いですね
ただ汚れて可哀そうな部分もあるので
外装もできる限り磨き上げます。
基本的には「SR-T101」と同様なので
連動糸にとにかく注意しながら分解を進めていきます。
全盛期と同様に活躍できるように
しっかり整備してきたいと思います。

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