ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「のど自慢の日」らしいですよ。
1946(昭和21)のこの日に
NHKラジオの「のど自慢素人音楽会」が始まったことを記念して
日本放送協会(NHK)が制定しています。
後のテレビで放送する「NHKのど自慢」ですね。
この番組今でもやってるのですね!ちょっとびっくりです。
私が子供の頃、じいさんばあさんが毎週見ていたなぁ
あの鐘の音がいまだに耳に残っています(笑
放送当初は鐘もなく、
司会者が口頭で合格者に「合格です」、
不合格者には「けっこうです」と告げていたのだそうです。
それもまたシュールですねぇ…
今日はその「のど自慢の日」に関連して
「カラオケの日」なのだそうです。
実は年末に2年半ぶりにカラオケいったのですよ!
頭いかれてからしばらくは嚥下障害に関連して
実は大きな声が出し辛いとかいう症状もあったので
かなり不安だったのですが
以前と同じ…とまではいきませんが
それなりに気持ちよく歌えたので大満足でした!
またひとりカラオケも行くかな…
やっぱりたまには気兼ねなく思い切り歌うのは
ストレス発散になりますものねぇ

さてさて

今日はペンタックスSPのカメラ修理を行っています。
SPも毎月コンスタントに整備依頼のあるカメラですね。
ユニバーサルマウントであるM42マウントのカメラで
もちろんペンタックスタクマーレンズの写りも良いですが
個性的(?)な写りをする世界中のM42マウントの
レンズを使えるのも魅力です。
それもあってだと思いますが
SPは今でも非常に人気の高いカメラです。
今以上に当時は人気のカメラで
その頃はM42マウントだから…というよりは
露出計内蔵で使いやすく信頼度も高く
そして比較的お求めやすい価格帯だったからということもあり
爆発的に売れたカメラです。
そのため現在でも数多くの個体を見かけることが多いですが
台数も多いため中古カメラとしては程度も千差万別で
未整備で何らかの不調を抱えている個体は
ジャンク扱いになっているものも多いと思われます。
しかしながら元々は非常に優れたカメラです。
発売から50年以上経過するカメラのため
さすがに経年劣化が進んでいるものもありますが
きっちり手を入れてやれば
今でも十分に使えるものが多いとも思われます。
SP以前のペンタックスM42マウント機となると
シャッター幕が経年劣化でダメだったりするものも多いですが
SPはそんなことも少ないかと思います。
それにやはりSP以前のモデルに比べると
露出計内蔵でちゃんと自動絞りでカウンターも自動復帰の
SPは普通に使いやすいカメラだと思います。
絞り込み測光だけは少々慣れが必要ですが
これはユニバーサルマントであるM42マウントの
多彩なレンズを使いこなすためだと思えば
それほど負担にはならないと思います。

お預かりのSPもずいぶん長い間
使われずに仕舞い込まれていた個体かと思われます。
まずプリズムはSPお決まりの横方向への黒い帯が
ファインダー内ではっきり確認でき
プリズム腐食が進んでいることが一目瞭然です。
これはもうプリズム交換するしかないと思われます。
シャッターはやはりう幕軸の汚れ等の影響で
動きが非常に悪く後幕が最後までキレイに走り切りません。
で、当然のようにミラーアップしてしまいます。
高速シャッターは開き切っておらず
スローだと確実にミラーアップしてしまいます。
露出計も全く動いておらず
電池室周りに緑青が確認できることから
配線や接点等に接触不良が起きているものと推測されます。
巻上も油切れ気味でスムーズさに欠ける状態です。
要は動くところ全てきっちり整備が必要な状態という感じです。
それでも致命的な問題や破損を抱えているわけではなく
キチンと整備してやれば快適に使えるようになりそうです。

まだ分解途中ですが
これからミラーボックスも分離していきます。
そしてまずは幕軸や巻上周りの整備を行い
ミラー駆動部の整備を行っていきます。
並行して電池室からの配線も交換していきます。
幸い緑青はSW部や基板までは広がってない模様です。
それほど非常に高い工作精度!という造りではありませんが
(新品当時の価格を考えるとそれでも十分立派なですが)
シンプルでしっかり大事なところは抑えてあるという印象です。
非常に良く考えられた整備性の良い造りだと思います。
だからこそ50年以上たった現在でも
キチンと使える状態になるのですよねぇ
メーカーやモデルによっては例え大きな破損がなくても
構造上どうにもならないものもありますから…
話が逸れました…しっかり修理も行ってキチンと調整し
ご依頼者様に気持ちよく使っていただける状態に
これから整備していきます。

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