ミノルタXDのカメラ修理

今日はお馴染みの「節分」ですね。
その名の通り、季節の分かれ目で
「立春」(2月4日頃)の前日で
「大寒」(1月20日頃)から約15日目にあたります。
冬の節が終わり、春の節に移るということですね。
本当は立春の前日だけでなく
立夏・立秋・立冬の前日もそれぞれ節分なのですが
太陰暦(太陰太陽暦)では
「立春」を年の初めと定めており
「立春」の前日すなわち「大寒」の最後の日にあたる
この「節分」を特に重視しているのだそうです。
で、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると
考えられていたため
それを追い払う意味で「豆まき」が行われるということです。
豆まきは良いのですがあの「恵方巻」って何なんでしょうねぇ
個人的には全く馴染みがなくて
気が付けば「節分」=「恵方巻」となっていました…
全く習慣ないので「節分」に恵方巻食べたことないです。
だいたいのり巻き1本切りもしないで食べるって
多すぎるしお行儀悪くないですか?(笑
ところで全く関係ないですが
今日は「ジュディ・オングの日」だそうです。
Wind is blowing from the Aegean~♪
おんなはうみ~♪
「魅せられて」子供の頃、めちゃ好きでした!懐かしいですねぇ~

さてさて

今日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
1977年発売の世界初の両優先AEを搭載したマルチモード機です。
ちなみに先程の話題の話題のジュディオングさんの「魅せられて」は
1979年のレコード大賞ですが
XD発売の1977年はジュリーの「勝手にしやがれ」です。
でも個人的には1977年といえば「カルメン’77」のインパクトが
強烈に残っています(笑
失礼しました。話を戻します。
発売当時はその僚優先AEをはじめとする機能面で人気を確立しましたが
現在では機能面よりもそのデザインの美しさや
明るくてキレの良いファインダー、上品なシャッター音等々
その使い心地やデザインが人気の要因となっています。
特にファインダースクリーンはミノルタならではの
アキュートマットスクリーンを採用し
それまでのミノルタ機とはファインダーの明るさと
ピントの山の掴みやすさに雲泥の差があります。
このXDからオートフォーカス時代に至るまで
「ミノルタのファインダーはキレが良い」というイメージを
作り上げていくことになります。

お預かりしているXDは一通り動作はしていますが
SS、露出計。オート、それぞれ少々不安定な部分があるようです。
露出計、オートの不安定さは摺動抵抗の汚れと思われます。
SSの不安定さはシャッター羽根の汚れと思われます。
不安定なのもそうですが幕速がやけに遅いのも気になります。
モルトは全滅で、おそらくここ十数年は使われていないものかと思われます。
ファインダープリズムにも随分クモリがあります。
全体的にリフレッシュが必要な状態ですね。

ご依頼者様から今回ご指摘があったのですが
XEやXDのミラーボックス内側面には黒い反射防止紙が
貼られています。
それが経年劣化と汚れで白い斑点だらけになるのです。
むやみに溶剤等でキレイにしようとすると
ボロボロになって剥がれてしまいます。
剥がれかけている場合は張り替えるほうが無難ですが
丁寧に清掃すれば問題ないレベルにキレイになりますので
今回は清掃で対応いたします。

XDはシルバーも存在しますが
この艶消しのブラックがやはり人気です。
他機種でよくある通常の艶ありブラックと比べても
なかなか独特な存在感を放ちます。
これも当時提携していたライツの影響だと言われています。
この個体は後期モデルで貼り革は通常の固いものですが
初期のXDは柔らかい本革を使用しており
このあたりも質感にこだわったのだと思われます。
しかしながら初期の本革は経年劣化でかなり縮んでしまったり
質感も粘着質になってしまい耐久性にはかなり問題があったようです。
本来の柔らかい本革の手触りはかなり良いのですが…ここは残念でした。

まだ上カバーを開けただけですが
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。

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