ヤシカエレクトロ35のカメラ修理

今日は「トランジスタの日」だそうですよ。
1948年のこの日に密かに発明されていたトランジスタが
初めて公開されたそうです。
たった60年程前なんですね。。。
その60年余りの間にこんなに技術が進むなんてすごいなぁ。。。

さてさて

今日は「ヤシカエレクトロ35」のカメラ修理を行っています。
以前も書きましたが
「ロウソク1本の灯りで写真が撮れる」ということを目指して開発されたカメラです。
コンパクトカメラというには
現在の感覚で言えば大柄ですが
今でも根強い人気のあるカメラですね。
45mmでF1.7という大口径レンズも大きな魅力です。

今回の個体は
オーナー様が昔はよく使っていたカメラとのことですが
ここ十数年は動作させていなかったようです。
まずは。。。シャッターが全く切れません。
レリーズロックしてしまっている感じです。
ただしバッテリーチェックは元気良く点灯するので
この時代のカメラにありがちな電池室周りの腐食はないようです。
電池室の端子を見てもキレイな状態ですので
きちんと保管するときには電池を外しておいたのだろうと思われます。

まずはシャッターが切れない原因を探します。

IMG_8133

どうやら巻上部に問題がありそうです。
古い油やグリスの汚れがたっぷり付いています。

IMG_8134

そしてエレクトロと言えばこのトラブル。
レリーズ部のブッシュが見事に劣化してボロボロです。
これではシャッターが切れてもオートは効きません。

まずはシャッターユニット単体での動きを確認します。
それからレンズ清掃も含めた各部点検整備を行っていきます。

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