リコーフレックスⅦのカメラ修理

今日は「春の睡眠の日」なのだそうですよ
世界睡眠医学協会が定めた
3月の「世界睡眠の日」(World Sleep Day)に合わせて
3月18日を「春の睡眠の日」に
「ぐっ(9)すり(three=3)」と読む語呂合わせから9月3日を
「秋の睡眠の日」と制定されているそうです。
わかりにくいのですが3月第3金曜日は
「世界睡眠デー」でもあるのですね。
私もついつい早く寝ればいいのに夜更かし気味で
昼間に眠気を感じていることが多いですが
本当に睡眠は大事ですね。
しっかり睡眠がとれているときはまず集中力に
雲泥の差があります。
多少の睡眠不足でも気合である程度集中できますが
その持続力が全く異なりますねぇ
睡眠7時間確保できるように努力はしているのですが
これが意外と難しいのです。
仕事もプライベートもそれなりに毎日やることはたくさんありますし…
でものび太の名言ではないですが
暖かい布団でぐっすり寝るのは本当に最高ですね。
今日こそは早めに眠るようにします…(苦笑

さてさて

本日は「リコーフレックスⅦ」のカメラ修理を行っています。
1950年代の「二眼レフブーム」の中心となったカメラです。
トレードマークでもあるギアで行うピント調整になったのは
1950年発売の「リコーフレックスⅢ」からで
それ以降は基本的な構造やレンズには変更はなく
細かい使い勝手の部分やシャッターユニットの変更等が行われて
1958年発売のリコーフレックスニューミリオンまでこの形で続きます。
全盛期には国内生産のカメラの半分以上はリコーフレックスと
言われるほどの大ヒット商品となりました。
お求めやすい価格を実現するために機能は最小限にとどまっていて
フィルム装填も最もシンプルな赤窓式
3枚玉のレンズ、フィルム装填時に中枠を外す構造等々
リコフレならではの特徴も多いカメラです。
現在となってはそのシンプルさとプレスボディで
ダイキャストの他の二眼レフに比べても
軽量でコンパクトなことも
魅力になり非常に人気の高いカメラでもあります。
「Ⅶ」は1954年の発売で
前モデルのⅥのファインダーフードに
アイレベルのコンツールファインダーを組み込んだモデルです。
これまた生産台数の非常に多い人気モデルで
現在でも数多く見かけることができるカメラです。

お預かりしている「Ⅶ」は固着まではいかないものの
やはりピントギアの回転委ムラがあり
古いグリスが固まってしまている部分があるようです。
シャッターにも若干の粘りがあり
レンズにはカビが見受けられ
二眼レフ定番トラブルのファインダーミラーはやはり劣化で曇っており
交換が必須の状況です。
以前に整備歴のある個体だとは思われますが
それも随分以前のことと思われます。

画像は一通りの整備を終えて再組立てした段階でのものです。
各部ともに非常にスムーズに動作する状態になっています。
他の多くのカメラが2万円以上していた時代に
本格的なカメラとしては破格の6,800円で発売されたのが
リコーフレックスシリーズで当然ながら爆発的に売れました。
お求めやすい価格を実現できたのはシンプルな機能もそうですが
ベルトコンベアーを導入するなど生産を合理化して
実現できた価格でありその造りそのものには
安っぽさは微塵も感じられません。
こういう部分がまたこのカメラの魅力化と思います。
レンズ周りのメッキの美しさや
整備されたピントギアの滑らかな感触を確かめるだけでも
何とも嬉しくなってくるようなカメラです。

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