ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「いいりんごの日」だそうですよ。
「いい(11)りんご(5)」と読む語呂合わせからだそうです。
そのまま食べても甘くて美味しいですし
アップルパイも美味しいですよねぇ
でもりんごと聞くと一番にイメージしてしまうのは
ばあさんが作ってくれるお弁当にいつも入っている
「うさぎさんりんご」ですねぇ(笑
消化を助けるから良いとその当時から言われていて
お弁当の隅に必ず入っていたのですよねぇ…
品種もたくさん存在しますが
私たちが普段口にする「西洋りんご」は
1871(明治4)年に日本に伝わってきたものだそうです。
現在の生産量は青森県が57.9%、長野県が19.4%、となっており
この2県で全国の77.3%を占めているのだそうです。
青森県で栽培されているりんごの品種は
「ふじ」が5割を占め、次いで「王林」「ジョナゴールド」「つがる」が
それぞれ1割程度となっています。
やっぱり「ふじ」のイメージが強いですねぇ
世界的にも最も多く生産される品種なのだそうです。
あと「陸奥」や「紅玉」もよく見かけるような気がします…
旬はまさにこれから冬にかけてですよねぇ
こうやって調べながら書いていると
やたらとりんごをかじりたくなってきました(笑
大丈夫かな…歯ぐきから血が出ないかな…
(このCMをリアルタイムで見て
知っている人ももう少ないですよねぇ)

さてさて

本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
こちらも懐かしの宮崎良子さんのCMでお馴染みのカメラですね…(笑
1980年に発売されたこの時代に多い
「絞り優先オート露出専用」のエントリー機です。
上記のCM効果もあり大ヒットしたカメラです。
各社「絞り優先オート専用で4万円」というカメラを
ラインナップして熾烈な販売競争を繰り広げていましたが
(ニコンEM、オリンパスOM10、ペンタックスMV1等々)
X-7は間違いなく成功したカメラだと思います。
シルバーボディとブラックボディのX-7が存在しますが
単純にボディカラーが異なるだけではなく
ブラックボディのほうにはグリップが付けられ
ファインダースクリーンもミノルタ自慢の
明るい「アキュートマットスクリーン」が装備され
販売価格も数千円高く設定されていました。
どちらののボディカラーも現存台数は多いのですが
このカメラもミノルタ定番のプリズムの前部に
モルトが配置されているカメラで現存している個体のほとんどが
プリズム腐食を起こしているものが多いです。
比較的新しい(それでも40年経過していますが)こともあり
電子制御回路自体は安定しているものも多いと思います。
ただし基本的にはエントリークラスで
使っているプラ部品の強度が足りない部分等も散見され
部品の破損を抱えたままの状態の個体もよく見かけます。

お預かりしているX-7は
心配されるプリズム腐食はなくファインダーの視界は
いくつか汚れやゴミの混入があるものの
比較的良好です。
しかしながら今回は動作が全くダメな個体です。
よくわからないままに分解した形跡があることは
受付時からわかってはいるのですが
この分解の影響もあり
シャッターが切れたり切れなかったり
切れても勝手にセルフタイマーモードになってみたり
露出計はほぼ正常に反応しているのに
シャッターが開きっぱなしになってみたりと
なかなかハチャメチャな動きをする状態です。
それでもある程度、こちらで分解して判明しましたが
前回分解時の処理が悪いことが主な原因で
電子回路には問題ないようです。
とりあえず一安心です。
さらに前回の分解とは関係なく
過去にかなり派手に電池の液漏れを起こしたことがあるらしく
電池室周りにかなり腐食が進んでいます。
電源が入らないほどではないのですが
電圧はかなり不安定です。

まだ分解整備に取り掛かったばかりの状況ですが
これからさらに分解を進めて一通りの整備を行っていきます。
プリズム部のモルトは案の定劣化が進んでおり
このままあと数年放置していれば
確実にプリズムが腐食してしまう状態でした。
もちろんこちらも処置を行います。

ところでミノルタカメラに刻印されるロゴは
X-7販売中に小文字をベースとしたものから
大文字をベースとしたデザインに変更されました。
現存するX-7の多くは古い小文字のロゴのものが
多いのですがそれほど数は多くはないですが
大文字のものも存在します。
今回も大文字の新しいロゴの個体ですね。
当店に入ってくるものは比較的大文字の個体が多いですね。
小文字ロゴはいかにも60~70年代のイメージですし
大文字ロゴはモデル名の書体も相まって
80年代のイメージを個人的には強く感じます。

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