今日は言わずと知れた「終戦記念日」ですね。
私が生まれ育った広島・呉の実家では
戦争体験者でもあるじいさんばあさんが居ましたので
原爆の話や空襲の話、防空壕の様子等々
いろいろ聞かされてきました。
何にしろ戦争などという悲惨な状況は
これ以上、起こってほしくないものと思います。
さてさて
今日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
1978年の発売開始から現在に至るまで
「シンプル・ニコン」の愛称で根強い人気を誇るカメラです。
以前にも書きましたが
FEはもちろんAiレンズ対応ですが
ボディ側のAi連動爪を倒すことにより
Ai以前のオートニッコールも装着可能です。
露出計も使いやすい指針式で
電子制御のカメラとしてはデビューから40年近く経つにも関わらず
致命的な故障が極端に少ないカメラだと思います。
今回の個体は
シャッターが開きっぱなしの状態で当店にやってきました。
それまでは使えていたのに突然この状態になったとのこと。
縦走り金属羽シャッターは横走りの布幕に比べると非常にデリケートで
ちょっとした粘着質の汚れや油分などが羽根に付着すると
簡単に羽根が正常に動作しなくなります。
今回も取り急ぎの応急処置を行って見たところ
無事にシャッターは閉じました。とはいえ根本的に羽洗浄をしなければ
またすぐに動かなくなります。
汚れが付着する原因はいろいろ考えられるのですが
多いパターンとしては羽根駆動部にあるゴムダンパーの溶解
腐食したモルトの付着、この2点が多いように感じます。
これから本格的にミラーボックス分離
シャッターユニット脱着、シャッター羽洗浄。。。の順に取り掛かります。
もちろん並行して各部点検整備一式を行います。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。