ペンタックスMEスーパーのカメラ修理

今日は「節分」ですね。
冬の節が終わり春の節に移る日…
「立春」(2月4日頃)の前日で文字通り
「季節を分ける日」ということですね。
ただ実際はまだまだこの時期は寒いですよねぇ
関東は昨日から冷え込んで明日は雪の可能性もあるそうです。
「立春」の前日の「節分」だけが
「豆まき」とセットで注目されますが
本来は「立夏」(5月5日頃)、「立秋」(8月7日頃)、
「立冬」(11月7日頃)の前日をそれぞれ「節分」というそうです。
ただ、太陰暦(太陰太陽暦)では「立春」を年の初めと定めており
「立春」の前日すなわち「大寒」の最後の日にあたるこの「節分」を
特に重視したのだそうです。
節分に関係なく冬場にはばあさんが家でよく大豆を煎ってました
熱々炒りたての大豆美味しいのですよねぇ
煎りたてなんて長らく食べてないですね…
簡単だし今度やってみようかな…
「恵方巻」は子供の頃に全く習慣がなかったせいもあり
節分に食べようとは思いません
巻きずしは普通に切って食べますし、丸1本なんて多すぎます(笑
関係ないですが今日は「ジュディ・オングの日」でもあるらしいですよ
「魅せられて」のレコード聴かなくては!(笑

さてさて

本日は「ペンタックスMEスーパー」のカメラ修理を行っています。
1979年末に発売されたカメラです。
絞り優先オート専用機であった「ME」をベースに
マニュアル露出モードを追加し
シャッターユニットも改良型に変更し
最高速を1/2000に高めたカメラです。
スペック的にも「Mシリーズ」最高峰のカメラだと思いますが
もともとエントリーシリーズでもある「ME」がベースなことと
シリーズ内では異端児的な「MX」の存在もあって
本来の持ち味よりいまひとつ評価が低いような気もします…
個人的にはオールマイティに使える上に
クリアブライトマットスクリーンの採用もあって
ファインダも―明るくキレもあって非常に良いカメラだと思います。
ただプッシュボタン式のシャッタースピード設定は
少し好き嫌いが分かれるかもしれません。
それでも後のAシリーズや645でもプッシュボタン式が採用されているので
当時はそれなりに受け入れられたのでしょうね。

ベースは「ME系」なので
やはり巻上やミラーアップ等にトラブルの多いカメラです。
その系統のトラブルの大半はミラー駆動部のゴムブッシュの
劣化・加水分解によるものでベタベタに崩れてしまった
ブッシュが動作不良の原因となって起こるトラブルです。
今回お預かりのMEスーパーには
あからさまなその類のトラブルは受付時には確認できなかったのですが
ご依頼者様曰く「ロックされずに何度でも
巻上ができることがある」とのことなので
やはりミラーチャージロック関連のトラブルがあるのだと思われます。
そしてこのカメラでそのパターンのトラブルであれば
まず十中八九、駆動部のブッシュが原因と思われます。

ミラーボックスを取り出して動作を単体で確認しますが
やはりチャージロックだけではなく
ブッシュ3か所が関係する駆動部の動きが悪いです。
ブッシュはグズグズに崩れているほどではありませんが
分解が進んで柔らかくなっていて
動きを妨げる原因となっています。
ゴムブッシュを除去して
プラスチック製の代用品に交換で対処します。
ミラーボックス下には「ME」では見られない
エアダンパーも装備されていますが
こちらも動作不良を起こしやすい部分なので対処を行っておきます。
そして「MEスーパー」に限らず
「Mシリーズ」のカメラは内部のいたるところに
モルトが貼られ隙間を埋めているような部分が多いので
それらの交換も行います。
電子制御シャッター機ではありますが
構造的な整備性は非常に良好なカメラです。

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