今日はなんといっても「ホワイトデー」ですが
私には何も関係がないので(苦笑)他の記念日で…
3月14日ということで「円周率の日」ですねぇ
円周率の小数表記「3.141592653589793238462643383…」の上3桁に
由来しています。
さらにこの日の1時59分か15時9分にこの日を祝うのだそうです。
円周率の上6桁までを表すのですね。
「円周率の日」に関連して
「数学の日」や「パイの日」も制定されています。
「パイの日」は円周率を円周率を
ギリシャ文字の「π」(パイ)で表すことからですね。
話が少しそれるのですが「パイ」といえば
私の生まれ育った呉の街に「エーデルワイス」という
洋菓子店があってそこのクリームパイが
昔からめちゃくちゃ美味しいのですよ。
いつも呉に戻った時に泊まるホテルの
すぐ近くに店舗があるのですが
開店時間と同時にいつも行列でなかなか買えないのですよねぇ…
そういえば「今日も並んでるからまた今度で…」と
いつも購入を見送ってて
いつのまにか数年は食べていないかも…
GWに戻ったときには今度こそ手に入れます!
「パイの日」から連想してどうしても食べたくなってきました!
さてさて
今日は「コニカオートレフレックスT3」の
カメラ修理を行っています。
1974年発売のカメラです。
コニカマウントⅡとなった1965年の「オートレックス」からの
流れを汲むカメラです。
オートレックスはフルサイズとハーフ判を切替可能なことが
セールスポイントのひとつでしたが
後継の「FTA」以降のモデルは通常のフルサイズ専用機です。
もうひとつの大きなセールスポイントである
指針挟み込み式のシャッタースピード優先オート露出搭載は
「FTA」以降も同様の構造のものが受け継がれていて
「T3」のSS優先オートもほぼ同様の構造で制御します。
ただ一部で不評だった一連のコニカSS優先機の
長いシャッタストロークは「T3」では多少改善されています。
それでも他メーカー機と比べれば長めのストロークです。
ただ、慣れてしまえばそれほど気になるほどではないかと思います。
基本的な機械構造は前モデルの「FTA」を引き継いだものですが
多重露光レバーやアイピースシャッター等の機能も追加されています。
の後期モデル(今回も後期モデル)ではホットシューも追加されています。
少し大柄で「ガシャコン!」と動く
少し前世代的な雰囲気も漂うカメラですが
なかなか味もあって面白いカメラだと思います。
お預かりしている「T3」は
まずシャッタチャージが上手く完了しない状態で
巻き上げた瞬間にしゃったーが切れてしまい
リリース状態に戻ってしまいます。
縦走りユニットシャッターで他機種でも
たまに見かける症状です。
チャージロックが動作不良で効かない状態だと思われます。
シャッター羽根にもかなり汚れがあり
動作が怪しい状態ですので
このあたりも原因の一つになっていると思われます。
加えて露出計も不動の状態です。
機械的にも電気的にも一通りの整備が必要な状態です。
画像はまだトップカバーを外しただけの段階ですが
指針抑え込みの機械的制御のオート制御で
シャッター制御も機械式な割には
かなりごちゃごちゃした印象のありますね。
実際に「FTA」の頃から整備性はあまりよろしくないですが
「T3」になってからはファインダー内SS表示が増えたこともあって
さらにややこしい構造になっています。
増改築を何度も行った家屋を少し連想させますね(苦笑)
スクリーン清掃するだけでも手順がわかっていないと
かなり面倒なことになりえます。
ここからミラーボックス脱着をいつものように行っていくのですが
連動糸も多く整備時に結構手間のかかる部分の多いカメラです。
構造がしっかりわかっていれば
決して何かが難しいわけではないのですが
より慎重にこれから本格的に作業を進めていきます。
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