ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「夏至」ですね。
二十四節気のひとつでもありますし
北半球では一年のうちで昼(日の出から日没まで)が最も長く
夜が最も短くなる日です。
昼の時間は約14時間30分、夜の時間は約9時間30分となるそうです。
5時間も日中のほうが長いのですねぇ
でも今日の関東は梅雨時期ということもあり
薄暗くシトシト雨です。
日照時間となると天気もありますからまた異なりますね。
夏至に関連して今日は「スナックの日」なのだそうです。
これを見て一番に「飲み屋のスナックか…」と思ってしまいました。
昔は場末のスナックでツケで毎晩のように飲んでた時期もありました(苦笑)
そうではなくてここでいう「スナック」は「スナック菓子」のことですね。
「夏至」のお祝いに「歯固め」と称して
正月の餅を固くして食べる習慣があったことに由来するのだそうです。
固い餅とスナック菓子では随分違うような気もしますが…
それはさておき「スナック菓子」いろいろな種類があって
どれも美味しいですよね
ビールのつまみとしても欠かせないと思います。
でも最近はシンプルに「柿の種」が多いかな…
それもピーナッツの入っていない「柿の種」だけのものが多いです。
晩酌の手っ取り早いつまみにちょうど良いのですよねぇ…
お安いしどこでも売っているし…もちろん美味しいし…

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
1964年発売のカメラです。
60年代のペンタックスを代表するカメラです。
さらに国産M42マウント機を代表するカメラでもありますね。
ユニバーサルマウントでもある「M42マウント」は
ペンタックスのM42レンズのみならず世界中のM42マウントレンズを
装着すことも可能です。
そのためもあり現在でも非常に人気の高いカメラです。
当時はユニバーサルマウント云々関係なく
コストパフォーマンスに優れた使いやすい一眼レフということで
国内はもちろん世界的にも大ヒットしたカメラです。
シンプルなねじ込み式マウントなので
レンズ側の絞り情報を機械的に伝える機構が全くなく
絞り込み測光とはなりますがしっかりしたTTL露出計も備えます。
全体的にもシンプルな造りで整備性も良く
現存台数も非常に多く、その分状態は千差万別で
メンテナンスはそれなりに必要ですがしっかり手を入れれば
キチンと正しい状態で使い続けていけるカメラでもあります。

お預かりしているご依頼者様がご親戚から
引き継がれたカメラなのだそうです。
随分長い間、使われないまま仕舞い込まれていたものと思われますが
保管環境自体は悪くなかったようで
シャッターも精度はともかくそれなりに動作していて
定番ともいえるプリズム腐食もありません。
ただし、どうやら水銀電池を入れたままで保管されていたらしく
電池室周りの下カバーが一部塗装まで腐食しています。
そして電池室の蓋がそれはそれは強烈に固着して
何をどうしてもうんともすんとも開きません…
いずれにしても電池室裏側の接点も強烈に腐食していますし
そこに接するボディ側の接点も緑青に覆われています。
当然ながら配線にもダメージがあるようです。
そのあたりを対処してから露出計の調整を行う必要がありそうです。

電池蓋はもはや破損しかけている状態で
これを無理に開けても
電池室内もとても使える状態ではないかと思います。
状態の良い中古部品と交換するほうが無難です。
それにしてもボディ側内部まで腐食が広がっているので
そちらの対処は入念に行って
露出計が安定して動作するように修理していきます。
並行して若干動きの悪い幕軸や
ミラー駆動部等の清掃整備を行っていきます。
電池室関連以外は比較的状態がいい個体なので
しっかり整備してご依頼者様には
安心して使っていただきたいと思います。

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