キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「サイフの日」らしいですよ。
「サ(3)イ(1)フ(2)」と読む語呂合わせからですね。
毎日持ち歩いて手に触れるものなので
財布って結構こだわりたくなりますよねぇ…
以前使っていたものはそれなりのお品で
かなり気に入って使っていたのですが
20年近く使い続けてさすがにボロボロすぎて
通常の使用にも少し問題が出てきたので
2年前に買い換えました。
もうお高いハイブランド品とかはいいかな…と考えて
いろいろ物色していたら
中学校の頃に欲しかった財布の後継品が
今でも売っていることを知って
それを手に入れて大事に使っています。
お安いものなので品質はそれなりですが
意外と使い勝手もよく
当時、憧れたイメージと同じく見た目が気に入ってるので
おそらくまた長く使うと思います。
若い頃は財布に限らずなんでもかんでも目移りして
頻繁に買い替えることが多かったですが
さすがに少しは落ち着いたのか
吟味して気に入ったものを
長く使うことが多くなりましたね…

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
1976年発売のカメラです。
世界初のマイクロコンピュータ搭載カメラとしても
当時話題になりました。
機能としては横走り布幕フォーカルプレーンシャッターで
露出モードはマニュアルとシャッタースピード優先オートと
さほど目新しいものではなかったのですが
内部制御系の電子化と部品の効率化が徹底的に行われ
従来機種より300点以上の部品削減と生産の効率化に成功し
同じようなスペックの他メーカー機に比べて
2万円ほどお安く発売されました。
当然ながら大ヒットモデルとなり
キヤノンの一眼レフでのシェアを一気に押し上げたカメラです。
Aシリーズの最初のモデルでもあり
後に出るAシリーズのカメラ、特に機械的な駆動部は
全てこのAE-1がベースとなっています。
使い勝手もよくアクセサリーも豊富で
評価の高いFDレンズ群を使えるということで
欠点の少ない良いカメラです。

お預かりしているAE-1は外観は非常にキレイな状態です。
機能的にも一通りの動作は行えるようです。
ただやはり長く使われていなかったようで
動きがスムーズではない部分がそれなりに出てきています。
まだひどい状態ではないですが
シャッターを切っているとたまに定番のシャッター鳴きも出ます。
加えて露出計に少々問題があり
LV15で3段以上オーバーな値を示してしまいます。
オートもそれに連動して大きくオーバーで露出制御してしまいます。
さすがに3段以上オーバーだと現代のネガでも
白っぽい写りになってしまいます。
この症状、比較的Aシリーズ全般に見られるパターンで
原因はある程度分かっていて
おそらくは適正な精度に改善可能かと思われます。

本格的な電子制御機といっても70年代のカメラなので
後のAE-1Pとかと比べるとまだまだアナログな部分も
それなりに残っています。
シャッターダイヤルからの情報伝達はまだ糸連動です。
分解時には注意の必要なポイントです。
それでもフレキ採用でかなり時代が進んでいることを感じます。
意外と電子回路自体は丈夫で妙な分解品とかでなければ
電池入れっぱなしで基盤にまで腐食が進んでいたりしなければ
比較的制御系にトラブルの少ないカメラだと思います。
トラブルの多くはやはり機械駆動系で
その整備を行いつつ、電子制御機の肝となる
各接点やマグネットの清掃整備も行っていきます。

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