キヤノンEFのカメラ修理

今日は9月6日ということで
語呂合わせで「黒」に関する記念日が目白押しです。
「黒の日」「黒牛・黒豚の日」「黒豆の日」
「黒酢の日」「黒い真珠・三次ピオーネの日」
「黒あめの日」「9696(くろぐろ)の日」
「カラスの日」「黒にんにくの日」
「松崎しげるの日」…等々あげるとキリがないほどです。
「黒染めの日」なんてのもあるのですが
近年、生え際に白髪が目立ち始めて
定期的な白髪染めがルーチンになりつつあります…(苦笑)
「黒霧島の日」なんてのもありますね。
美味しいですよね。
トロッとした濃厚なコクと甘み、
キリッとした後切れがいいですよねぇ…
食事のお供にももってこいです。
やっぱロックでちびちびいただくのが最高ですね。

さてさて

本日は「キヤノンEF」のカメラ修理を行っています。
これも「黒」ですね。(設定色がブラックのみ)
端正なスタイリングが非常にカッコよいカメラです。
1973年発売のカメラで時代的には
「キヤノンFシリーズ」の一員なのですが
内部構造的にも成り立ち的にも
「Fシリーズ」共通性はほとんどなく
異端児的な存在のカメラです。
キヤノンとしてはめずらしく
コパル製の縦走り金属羽根ユニットシャッターを採用しています。
他の「Fシリーズ」も次の「Aシリーズ」も全て
布幕横走りシャッターなのでこの時点で異端児です。
そしてそれを制御するのは最高速1/1000~1/2は
機械制御で1秒以上のスローシャッターは電子制御となります。
これもまためずらしい構造です。
少し補足すると例えば2秒のシャッターに設定した場合
レリーズから1.5秒は電子制御でシャッターを開いたままにして
ボディ上面のランプが点滅します。
そして最後の1/2秒だけ機械制御のスローガバナ―に引き継ぎ
合計2秒でシャッターが閉じます。
1秒でも4秒でも8秒でも同様で最後の1/2秒だけは機械制御で完了します。
そしてシャッタースピード優先オート露出を搭載しますが
露出計にもちろん電池は必要ですがこの制御自体は
昔ながらの機械的な指針挟み込み式で絞りを制御をします。
次に控えるAE-1ができる限りの電子制御が込みこまれる過程で
それまでのつなぎとして電子化と機械制御の
ハイブリッドのようなカメラです。
なかなか面白いですよね。

お預かりしている「EF」は非常にキレイな個体で
機械制御の高速シャッターから1/2秒までは
比較的良好に作動しているものの
電子制御+機械制御ハイブリッドとなる
低速シャッターが不安定で
1秒以上のシャッター設定で
いきなり機械制御の1/2で切れてしまう症状が頻発しています。
どこかの接触不良かマグネットの吸着部の状態が
よろしくないと思われます。

コパルシャッターユニット採用モデルは
比較的内部も整然としていて
整備性の良好なカメラが多いのですが
「EF」は例のハイブリッド制御の影響もあって
少々ややこしい構造になっていて
多少分解整備に神経を使います。
画像は取り掛かり始めのものですが
この後に分解を進めた結果
電子スローシャッターのトラブルは
マグネット吸着部の汚れが主な原因と思われます。
機械的駆動部の整備と併せて各部の清掃整備を行っていきます。
そういえばレバー軸部にレリーズボタンが配置されているのも
キヤノン一眼レフ機では珍しいですよね。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。