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オリンパスペンDのカメラ修理

今日は「紙飛行機の日」だそうですよ。
紙飛行機…まだ幼い時にじいさんに作り方を教わって
やたらと作っては飛ばしていた時期がありました。
材料は折り紙とか上等なものではなく
もっぱら新聞の折り込みチラシでしたねぇ…(笑
でも正方形より長方形の紙のほうが作りやすかったりもします。
何種類も教えてもらいましたが
飛ばすとくるんと宙返りするタイプのものがお気に入りでした。
今でも折り方まだ覚えてますねぇ…
紙飛行機とは少し話がそれますが
当時、新聞の折り込みチラシって最高の遊び道具で
紙飛行機や折り紙の材料にするのはもちろん
切ったり貼ったりでいろんなものを作って遊んでいました
そしてボロボロになったチラシはぎゅうぎゅうに丸めて固めて
さらにテープでぐるんぐるん巻きにして
最後はボールにして今度は外でそれで遊びます。
手元にあるもので楽しく遊んでいましたねぇ…(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンD」のカメラ修理を行っています。
「D」はデラックスの「D」ですね。
ペンシリーズの最高級版として登場したカメラです。
ペンDシリーズには「D」「D2」「D3」「EED」がありますが
今回は最初に登場した「D」です。
1962年発売のカメラです。
Fズイコー3.2cmF1.9にお大口径レンズを搭載します。
シャッターも最高速1/500から1/8・Bまでカバーする
コパルXを搭載します。
さらにセレン光電池式の露出計も内蔵します。
露出計は内蔵しますがボディ側との連携は全くなく
単体露出計がボディに組み込まれているイメージです。
当時一般的だった「LV値」を表示し
それを鏡胴側絞り・SSを設定して合わせる方法です。
鏡胴側にも絞りSS設定によってLV値が表示されています。
露出計絡みのトラブルが多くなりがちですし
セレンの劣化もありますから
露出計が非連動なのは現在となっては便利なことの方が多いかと思います。
SS・絞りリングと摺動抵抗等で連動するタイプは
露出計本体が問題なくても抵抗体の劣化とかもありますし…

お預かりしている「ペンD」はシャッタと巻上に
問題を抱えています。
シャッターにはレンズシャッターお馴染みの
シャッター羽根の粘りが見られ正常に動作しない状態です。
明らかに羽根の動きが緩慢です。
巻上も一コマではとまらず頻繁に二コマ分進んでしまいます。
これも突き詰めると羽根粘りが原因だったりします。
内部の汚れや古い油脂をいったん除去して
スムーズに本来の動きができるような整備が必要です。

画像はすでに整備が一通り完成した時点のモノです。
巻上は軽くスムーズになりしっかりひとコマ分で止まります。
シャッター羽根も明らかにスムーズに
「パシャっ」と歯切れよく動くようになりました。
劣化すると修理不可能になってしまう
セレン式露出計も問題ない値を示しています。
安心して存分にお楽しみいただける状態になりました。
新たに最小限の注油も行っていいるので
動きが落ち着くまで少し様子見をしている状態です。
これから最終テストを行って
問題なければ完成となります。

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キヤノンFTのカメラ修理

今日は「コナモンの日」だそうですよ。
「こ(5)な(7)」と読む語呂合せからで
たこ焼き・お好み焼き・うどん・そば・パンなど
「粉」を使った食品「コナモン」(粉もん)の魅力を
PRすることが目的だそうです。
昨日までGW休暇だったわけですが
墓参りがてらに帰省して(もう実家はありませんが)
「呉の細うどん」、「呉冷麺」、「お好み焼き」と
コナモンを存分に満喫してきました。
やはりどれも私にとってはかけがえのない
ソウルフードで今回も力をいただいた気がします。
それにしてもコナモンって多岐にわたるので
なんだかんだと頻繁に口にしていますよね
生活にもかけがえのない存在ですね!

さてさて

本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
1966年発売のカメラです。
シャッターや巻上、ミラー駆動等の
機械的駆動部は基本的に「FX」から受け継いでいます。
しかし、露出計は時代を反映して外光式からTTL測光となっています。
まだレンズマウントがFLマウントなので
絞り込み測光です。開放測光はこの後の
「FDレンズ+FTb」登場で採用となります。
機能としてはTTL測光ですが
この後のキヤノン機の特徴ともなる
CDSをコンデンサレンズ背後に配置する方式が
採用されています。コンデンサレンズを斜め45度に切断し
切断面にハーフミラーを仕込んで
視野率の中央部12%の光を背後のCDSに反射して
測光を行う方式です。
外部の光に影響されることも少なく
より正確に測光できる構造になっています。
後のFTBやF-1にも同様の測光方式が引き継がれていくことになります。
構造上、他メーカーで多い「中央部重点測光」や「平均測光」ではなく
中央部12%の「部分測光」となります。
構造がわかっていればスポット的にも使え
露出のシビアな輝度差の大きい場面等でも非常に使いやすい測光方式です。

お預かりしている「FT」はミラーアップしたまま
固着してしまっています。
シャッターは幕位置から判断してチャージ状態で
よくある「シャッター走行後にミラーが降りてこない」のではなく
シャッターを切ろうとしてミラーはあがったけど
シャッターが走らない…状態だと思われます。
シャッターのストッパーの固着か
レリーズからのリンクがうまくいっていないものと思われます。
ミラーアップしたままで確認ができず
心配されるプリズムは後から確認できましたが
今回は大丈夫なようです。

画像は取り掛かり始めのモノで
この後でいろいろ分解を進め確認していくと
やはりレリーズからのリンク部が汚れや古い油脂で
固着してしまっていたようです。
それ以外にも幕軸や幕上げ部の動きは非常に悪く
積年の汚れを徹底的に除去してから
各部の調整を行う必要があります。
それでも部品の損傷等のダメージがあるわけではないので
整備が仕上がれば快調に動作するようになりそうです。

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キヤノンEFのカメラ修理

今日は「図書館記念日」だそうですよ。
1950(昭和25)年のこの日に
「図書館法」が公布されたことに由来しています。
大人になってからもある程度の時期までは
結構、頻繁に図書館に通っていましたし
本を借りたりすることも多かったのですが
いつのまにか全く行かなくなってしまいました。
図書館どころか紙媒体の本…雑誌を含んでも
全く手に取って読むことがなくなってしまいましたね…
スマホとは別にタブレットを持っているのですが
そちらでいろいろ読むことはあるのですが…
紙の本の手触りとか質感は非常に好きなのですが
自分で所持しているとなんといっても場所を取りますものねぇ…
それでなくても資料的な意味合いで
手元に置いてある書籍がそれなりにあるので
これ以上は増やしたくないところです。
たまには図書館に行って紙の本を読まなくてはいけませんね。
あれ…最寄りの図書館ってどこだったかな…
昔は引っ越して来たら最寄りの図書館をすぐに調べていたのですが…
これもいつのまにか意識から外れてしまっていたようです。(苦笑)

さてさて

本日は「キヤノンEF」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。
発売時期的には「キヤノンFシリーズ」の一員ではありますが
構造的には「Fシリーズ」との共通項があまりない
異端児的なカメラです。
次期「キヤノンAシリーズ」との狭間で繋ぎ的に
発売されたカメラともいえると思います。
それが故に他の近い時期のキヤノン機とは異なる
部分が多くてなかなかおもしろいカメラです。
「Fシリーズ」の他機種や次期「Aシリーズ」も
布幕横走りシャッターを採用していますが
「EF」は縦走り金属幕シャッターです。
この時代、いろいろなカメラで採用されている
お馴染みの「コパルスクエア」です。
制御方法も変わっていて
基本的には機械制御シャッターですが
1秒以上のスローシャッター時には
電子制御シャッターとなります。
これにより最大30秒のスローシャッターを切ることができます。
オートだけではなくマニュアルでも使用可能です。
シャッタースピード優先オートを搭載しますが
これの露出制御も機械的な制御です。
「Aシリーズ」から本格的に始まる電子制御機にバトンを渡すまでの
過渡期的な部分が随所にあるカメラです。

お預かりしている「EF」はまず電池を入れても電源が入りません。
先述の通り1秒未満の高速シャッターは機械制御なので
電源が入らなくても作動しますが
露出計は不動で1秒以上のスローは使えません。
1/2までを制御するスローガバナーにも粘りが見られ
電源が入らないと1秒以上のシャッターは全て
1/2で切れるはずなのですが
しゃったーが開いたままになってしまいます。
露出計が動かないのでオート露出は使用不可で
バッテリーチェックランプも点滅どころか全く無反応です。
機械制御の高速シャッターにも問題があり
ご依頼者様のご指摘で「写真の一部が暗く(黒く)なるとのことでしたが
測定器で測ってみると先幕の動きが悪く
高速シャッター時に一部が閉じてしまうようです。
おそらく金属羽根の汚れ等が原因かと思われます。

ユニットシャッター採用機でもあり整備性は悪くありません。
ただ露出計制御及びファインダー周りが少々面倒なカメラです。
電源が入らない原因はSW部の接触不良と
配線の腐食による接触不良が原因のようです。
テスターで各部を確認しながらダメな配線を交換し
各接点の磨きや清掃を行っていきます。
中身を見ても「Fシリーズ」との共通点はほぼありません。
…とはいっても「Aシリーズ」との共通点もありません。
「EF」ならではの世界が広がっている…というと大げさですが
このカメラならではの部分が多くありなかなか面白いカメラです。
外観は端正でデザイン的にもなかなかカッコよいカメラだと思います。

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リコーXR500のカメラ修理

今日は「よい風呂の日」だそうですよ。
「よい(4)ふ(2)ろ(6)」(よい風呂)と読む
語呂合わせからだそうです。
冬のような寒さはなくなりましたが
毎晩、なるべくしっかり湯船で温まるようにしています。
やはり疲れの取れ方が全く違いますし
全身の血がめぐりが良くなるような気がします。
身体をしっかり温めるって大事ですね。
反対に近年はとにかく身体を冷やさないように
気を付けています。
年齢のせいだとは思いますが体が冷えると
いろんなトラブルの引き金になるような気がします。
湯船にお湯を張るとやはり何らかの入浴剤を入れたくなりますよね。
これもいろいろ種類があって香りを楽しめるものもあり
リラックス効果をより高めてくれるような気がします。
帰宅したときには「お湯張るのめんどくさいな…」と思うこともあるのですが
翌日に目覚めたときの疲れの取れ方を考えると
やはりしっかりお湯に浸かるのは大事かなと思います。

さてさて

本日は「リコーXR500」のカメラ修理を行っています。
1978年発売のカメラです。
前年に発売された「XR-1」の機能を限定して
よりお求めやすい価格設定としたカメラです。
50mmF2レンズとケース込みで当時としては
驚異的な価格39800円を実現し
「サンキュッパ」をセールストークとして
テレビCFを流し大きな話題となったカメラです。
機械制御縦走りシャッターを搭載する
マニュアル露出専用機で
シャッタースピードはB・1/8~1/500をカバーします。
追伸式の露出計を内蔵します。
シンプルな機能に限定し、お求めやすい価格だったこともあって
かなりのヒット商品となったカメラです。
価格なりのチープさは確かにありますが
普通に撮影する分には何の問題もありません。
反対に余計な機能がなくてわかりやすいカメラです。

お預かりしている「XR500」はミラー駆動の動きが悪く
ミラーが頻繁に途中で止まってしまいます。
途中で止まってしまっては当然ながらシャッターは切れません。
カメラを上に向けているとほぼ間違いなく普通に動作しますが
肝心の水平方向にカメラを構えた場合は
ほぼ百発百中でミラーが途中で止まってしまいます。
さすがにこれでは撮影に使えません。
加えて露出計も電池を入れても全く動作しません。
こちらは配線かハンダの劣化による接触不良だと思われます。

画像はまだ取り掛かり始めですが
機能がシンプルな割には分解に手間のかかるカメラです。
露出計連動が独特な構造になっているのも一因です。
それでも慣れてしまっていればさほどではないのですが…
ミラー駆動部も含めて機械的な動作部分を一通り整備を行っていきます。
加えて露出計回路の導通状態を確認し
問題なく動作するように整備を行っていきます。

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ペンタックスMV1のカメラ修理

この時期はGW直前ということもあり
記念日制定の少ない時期ではあるのですが
今日もこれといった記念日がないですねぇ…
「日本ダービー記念日」なんかが今日だったりしますが
私、競馬ってやったことないのですよねぇ…
競馬だけではなくてギャンブルめいたものに
ほぼほぼ手を出したことがありません…
ちなみに明日も「25日」というキリの良い日のわりには
記念日制定が少ないのですが
「歩道橋の日」なんてのがありますね。
生まれ育った長屋のすぐそばに螺旋階段の歩道橋があって
毎日渡ってしたので歩道橋と聞くとすぐにそのイメージが浮かびます。
その歩道橋、今でも健在で実は先日の年末年始に帰省した際
立ち寄って写真や動画を撮ってきました。
色は塗り替えられているものの50年前とさほど変わらぬ雰囲気で
なんだかタイムスリップしたような気になりました。
あ、余談ですが明日(25日)は所用のため
臨時休業といたします。
ご迷惑おかけいたしますがご容赦くださいませ。

さてさて

本日は「ペンタックスMV1」のカメラ修理を行っています。
1979年発売のカメラです。
ペンタックスMシリーズのカメラは昨日の「MX」を除き
基本的には「ME」とそれをベースとしたモデルです。
「MV1」も「ME」をベースとして
さらにコストカットや機能面等のスリム化が行われ
激戦区となっていた「絞り優先オート専用のエントリークラス」を
受け持つカメラです。
ベースの「ME」も機能的にはこのクラスなのですが
さらにコスト面での競争力を上げてきた機種となります。
機能的には「ME」と同様ですが
外装はプラスチックを多用しさらにコストカットが進んでいます。
ファインダー表示も簡素なものとなり
SS表示だった「ME」と異なり
露出の状況を3色(グリーン→適正、オレンジ→アンダー、
レッド→オーバー)で表すようになりました。
なんだ信号機みたいと思っていましたが
シグナルファインダーと呼ぶようです。
でもSSなんて表示されてもピンとこない場合には
これで充分ではあるのですよね。
撮影はシンプルにわかりやすく行えるカメラなので
当時は普及機としてかなり貢献したカメラです。

お預かりしている「MV1」はご依頼者様のお自宅で
かなり長い間使われずに眠っていたものだと思われます。
まずは巻上レバーが欠落していて巻上が行えません。
そのため受付時には現状が全く把握できていなかったのですが
改めて巻上レバーを手配して仮付けし確認してみると
とりあえずシャッターは切れるようです。
「ME」系での定番のトラブル
「ミラーアップ」や「巻上不良」はないようです。
これも後からわかりましたが上記のトラブルの原因となる
ミラー駆動部のブッシュはゴムではなく対策品の
プラスチック製になっていました。
機械的なシャッター駆動は良かったのですが
電池を入れても露出計及び電子制御が動作しません。
電源が全く入らないようです。
シャッターは機械的に一定速で切れるだけで制御はされない状態です。
電池室からの配線等に問題があるものと思われます。
さすがにこの状態では普通に写真を撮ることはできません。

やはり配線の腐食が原因のようです。
内部構造は基本的に「ME」と同様ですが
MEで採用されていたソケット式の基盤が
省略されているため「ME」では分解時に
ソケット基盤を抜くだけでよかった部分が
全て配線を外す形式になっています。
多少手間がかかりますね。
機械的駆動部の清掃整備
電気的な配線の交換、接点・マグネットの清掃を行った上で
露出制御の調整を行っていきます。
昨日の「MX」同じく「Mシリーズ」なので
内部モルトがいたるところに多用されています。
入念に見落としなく交換を行っていきます。

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ペンタックスMXのカメラ修理

今日は「シジミの日」だそうですよ。
「シ(4)ジ(2)ミ(3)」と読む語呂合わせからだそうです。
食品として優れ、水質浄化にも役立つ
「シジミ」の有用性をアピールすることが目的だそうです。
やっぱり「お味噌汁」ですよねぇ…
シジミのお味噌汁美味しいですよね…旨味が染み渡りますね!
シジミに限らず「貝汁」の旨味は味も濃くて大好きです。
「シジミのお味噌汁」といえば
二日酔いに効くと昔から言われていますが
「シジミ」は、ミネラルとビタミン類が豊富で
また、アミノ酸のメチオニンという成分を含み
肝臓の働きを助けてくれるのだそうです。
即席のシジミのお味噌汁ではなくて
ちゃんとした「貝汁」飲みたくなってきました…
アサリなら自分でも割と気軽にできるのですが
それでもなかなか手間ですね。
予定のない休みの日にでも作りますかね!

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
「電子化によるAE化」を推し進めた
ペンタックスMシリーズの中では異端児的な
機械制御シャッター機です。
Mシリーズは「小型軽量化」も大きなテーマとして
取り組んでいるシリーズですが
「MX」もその時代の代表的小型一眼レフ「オリンパスOM-1」に
対抗するべくかなり「OM-1」を意識されて作られたカメラです。
発売は1976年で他の「Mシリーズ」よりも一足早く発売されました。
対する「OM-1」は1972年発売で既に確固たる地位を築いていました。
ちなみに「MX」は「OM-1」に比べて
幅・高さ・厚さともすべて0.5mmずつ小さくなっています。
このあたりからも相当意識でして開発されているされていることがわかります。
この後の時代に出てくる縦走りシャッター電子制御機であれば
この2機種と同等の小型軽量なカメラはいくつか存在しますが
機械制御横走シャッター機といく括りであれば
この2機種が圧倒的に小さくて軽いです。
それもあって「MX」は現在でも非常に人気の高いカメラです。

お預かりしている「MX」は
一通り動作してはいますが
幕軸の潤滑に少々問題があるようで
高速シャッターの精度が出ていません。
加えて露出計も随分アンダー方向にズレてしまっています。
正しく使うには整備の必要な状態です。

「OM-1」と同じく小型化するために
同時代の同機能の通常のカメラに比べて
様々な小型化のための工夫や独特な構造を採用しています。
ただ独特…といった面では「OM-1」のほうが
変わった構造が多いような気もします。
ただ整備性は「慣れていれば」、「OM-1」のほうが良好な気がします。
「MX」はなかなか調整が厄介な部分も多く
かなり苦労の多いカメラだと思います。
加えて「Mシリーズ」共通ではありますが
内部モルトも多く使われているので
そのあたりの整備も入念に行っていきます。

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ミノルタハイマチックFのカメラ修理

今日は記念日制定の少ない日ですね…
そんな中で今日は「川根茶の日」となっています。
「川根茶」とは、静岡県の川根地域で摘採された茶葉を
同町内の製茶工場で加工し
出来上がった「荒茶」を使用し製品化したお茶のことだそうです。
「日本の三大銘茶」としては、「静岡茶」「宇治茶(京都)」
「狭山茶(埼玉)」が挙げられることが多いですが
「静岡茶」の中でも「川根茶」は名の知られた銘柄の一つなのだそうです。
なかなか本格的な良い茶葉でお茶を飲むことはないですが(笑
やはり日本茶…というか「緑茶」が普段の飲み物としては落ち着きますねぇ
日頃、コーヒーやウーロン茶もよく飲みますが
やはり何でもないときや食事の際のお供となるのは
やはり「緑茶」がメインになりますよねぇ
(夜の食事の際のお酒は別枠で…(笑))
朝起きて一番に口にするのは水ですが
仕事場に出てきてまず淹れるのは「緑茶」ですし
お昼と午後3時に少し甘めのカフェラテ入れる以外は
基本緑茶を口にしています。
そして飲み物の話からは外れますが
たまに無性にシンプルをお茶を注いだだけの
「お茶漬け」が食べたくなるのですよねぇ…(笑
それにお漬物(広島菜漬けがベストですが
こちらでは手に入らないので野沢菜で)があれば
もはや無敵ですね!

さてさて

本日は「ミノルタハイマチックF」のカメラ修理を行っています。
「コニカC35」の大ヒット以降、コンパクトカメラの小型化が
一気に進みますがミノルタハイマチックシリーズも
例に漏れず小型化がすすめられました。
まずは大口径レンズを搭載する「ハイマチックE」が1971年に登場し
続いて翌年の1972年に38mmF2.7レンズ搭載で
さらに小型になった「ハイマチックF」が発売されます。
ライバルとなる「C35」と同等のレンズ搭載ですが
「ハイマチックF」は電子制御シャッターを搭載し
露出計制御の精度の高さとスローシャッターを使うような
低光量の場面に強いというのがセールスポイントでした。
踏査されるシャッターユニットはセイコーESLで
露出制御はプログラムオートとなります。
シャッターレリーズのストロークが妙に長くて
「ジャキーン」といった感じの独特のフィ-リングです。
おそらく好き嫌いは分かれるかとは思いますが
個人的にはこれはこれで独特の特徴があって私は好きだったりします。
当店では「ハイマチックF」は意外とコンスタントに
修理依頼のあるカメラです。
撮影が簡単で写りもよくて良いカメラだと思います。
私も一時期こればかり使っていたことがありました。

お預かりしてる「ハイマチックF」は心配される
電子制御の動き等には大きな問題はないようです。
電池室もキレイなものです。
ただ測定器で露出計制御を確認してみると
2段近くアンダーに制御されているようです。
さすがに写真が暗くなってしまいますね。
そしてファインダーを覗いてみると
さすがにファインダーにそれなりに汚れがあることと
距離計二重像はしっかり見えているものの
ピントリングを回しても二重像は全く動きません。
ファインダー下部の連動部が固着しているものと思われます。
お預かりしたときに鏡胴部のGNナンバー表示帯の
留めねじが外れてしまっていたのですが
裏側のネジ受け板が内部で転がっているようで
カメラを振ると鏡胴内でカラカラと音がしています。
細かなトラブルを含めて前提的に整備を行っていきます。

まだ取り掛かり始めの段階です。
ファインダー底部裏側の距離計連動部は
結構しっかりと固着していました。
ある程度分解してしっかり清掃注油を行います。
電子制御シャッター機の肝はやはり
マグネット部と各接点なのでこれからシャッターユニットを分解して
マグネット清掃及び各接点の清掃を行います。
その上で最終的に電気的な調整も行い
露出制御の精度を出していきます。
この類の小型化された電子制御機としては
「ハイマチックF」は整備性が良好な方です。

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コーワSWのカメラ修理

今日は「コーヒー牛乳の日」だそうですよ。
日本で初めて「珈琲牛乳」(コーヒー牛乳)を製造・販売した
神奈川県の守山乳業株式会社が2015(平成27)年に制定しています。
「珈琲牛乳」は、1920(大正9)年に同社の創業者である
守山謙氏によって開発され、王冠で栓をした瓶入りの
「珈琲牛乳」が、1923(大正12)年4月20日に
東海道線国府津駅で販売を開始したのだそうです。
当時、並弁当が1箱35銭で売られた時代に
珈琲牛乳は20銭とかなり高額だったにもかかわらず
飛ぶように売れたといわれています。
「コーヒー牛乳」美味しいですよねぇ
大人になるとさすがに少し甘ったるすぎるとは思いますが
それでもたまに飲むとあの甘さがたまりません。
「コーヒー牛乳」といえば「銭湯」で飲むものだと思う方も
多いとは思いますが
私も生まれ育った長屋に風呂がなくて
毎日銭湯通いだったのでお風呂代わりに「コーヒー牛乳」を
よく飲みました。だから懐かしい味でもありますね。
ラムネもお風呂上がりの良く飲みました。
飲み物もそうですが当時の昔ながらの銭湯は懐かしいですねぇ
服を入れておく籠とか(ロッカーも一応あったけど)
乗るたびにビヨンビヨン針の跳ねるでっかい体重計とか
肩揉み機とか番台とか入口の暖簾とか…毎日通っていたから
今でも鮮明に思いだせます。

さてさて

本日は「コーワSW」のカメラ修理を行っています。
1964年発売のカメラです。
モデル名の「SW」は「スーパーワイド」の頭文字で
その名の通り28mmF3.2の広角レンズを搭載します。
ワイドカメラブームもありましたから
35mm広角レンズを備えたレンズ固定式カメラはいくつかありましたが
28mmレンズを搭載したカメラは珍しい存在です。
内蔵露出計もなく距離計も省略しピントは目測のシンプルなカメラです。
レンズと同時に変わり種なのがそのファインダーで
スペリオ式0.4倍実像式となっています。
対物レンズ側の口径がが非常に小さいのが特徴です。
このファインダー、内部にはプリズムとレンズをふんだんに使った
非常に贅沢なつくりとなっています。
その見えはやはり非常に気持ち良いものです。
シャッターユニットはセイコーSLVを搭載し
B・1s~1/500をカバーします。

お預かりしている「コーワSW」はまず
レンズシャッター機定番のシャッター羽根の粘りが見られます。
完全に固着してるわけではないものの
明らかに動きが緩慢です。
レンズシャッターではありがちなトラブルですが
コーワSW…というよりセイコーSLVは
特に羽根粘りや固着が多い傾向だと思われます。
自慢のレンズとファインダーはレンズには大きなダメージはなく
多少のカビが生えている程度です。
清掃でかなりクリアになると思われます。
その独特のファインダーはまずまずクリアではあるものの
接眼レンズはカビでかなり曇っていて
プリズムに若干の劣化が見られます。
接眼レンズのカビは清掃でかなりクリアになると思われますが
プリズムの劣化は清掃ではどうにもならず
若干の汚れが残ってしまいそうです。
それでも気にして細かく見なければ
気が付かないレベルにはなるかと思います。

まだ取り掛かったばかりの段階です。
これからまずはシャッターユニットの清掃整備から行います。
機能もシンプルですがデザイン的にも無駄なものが一切なく
丸みを帯びた独特のデザインはかなり魅かれるものがあります。
実際そう感じる方は多いと見えて
今でも非常に根強い人気のあるカメラです。
私も自分で使うように定期的に欲しくなるカメラです。
なかなかいいご縁がなくていまだに
個人的には手に入りませんが…(笑

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オリンパス35DCのカメラ修理

今日は「エスプレッソの日」だそうですよ。
「エスプレッソ(espresso)」とは
エスプレッソマシンなどの専用の器具で
豆に蒸気による圧力をかけて
短時間で一気に抽出したコーヒーのことですね。
昔、勤めていた会社に「お客様に出すため専用」の
エスプレッソマシンが給湯室にあって
そこでたまにいただく
エスプレッソが美味しかった記憶が…(苦笑)
量は少しだけど濃くてたまらないのですよねぇ…
ガツンと甘いモノと組み合わせるとさらに最強です。
こんなこと書いていると
濃くて苦みの濃いコーヒーと強烈に甘いモノが欲しくなってきます。
午後、合間を見て買ってこようかな…

さてさて

本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
数日前にも「35DC」の修理を行いましたね。
40mmF1.7の大口径レンズを搭載した
プログラムオート露出専用機です。
絞りのコントロールができるカメラではない上に
絞り羽根はシャッター羽根と兼用なので
ボケを楽しむようなカメラではありませんが
光量の少ない場面でも手持ちで撮影できる場合を
増やすための大口径レンズですね。
1971年発売のカメラです。
シャッターは機械制御で電源を必要としませんが
露出計がある程度振れていないとシャッターロックがかかるため
露出計を動作させるために電池を入れていないと
シャッターは切れません。
同様の理由で暗い場所やレンズキャップをしていても
通常はシャッターが切れません。
ただ、フィルム装填直後のフィルム送り等の場面で
強制的にシャッターを切るために底部にボタンがあり
それを押すと光の有無に関係なく
露出計にある程度電流が流れシャッターを切ることができます。
それを使うにしてもやはり電池は入れておかないと
シャッターは切れません。

お預かりしている「35DC」は
このカメラであよくある露出計のトラブルは問題ないようです。
明るいところに向けてシャッターを半押しすると
精度はともかくとしても
露出計の指針がファインダー内である程度振れています。
ただし。この」「35DC」巻上が全くできません。
シャッターはチャージされていてレリーズが不可能なのかとも
思いましたが、どうやらシャッターはチャージされていないようで
巻上にロックがかかったような状態になってしまっています。
「35DC」で巻上ロックの不具合はあまり考えづらいのですが…

画像はまだ取り掛かり始めの段階ですが
この後、さらに分解を続けてまずはシャッターユニット周りの
確認都政を一通りの整備を行いますが
シャッターユニットには大きな問題はないようです。
シャッター単体だとチャージもできてレリーズも可能です。
じゃ、どこでロックがかかっているんだ?と思い
巻上機構をどんどん分解して調べていったところ
意外にも巻上側のスプールが強烈に固着していて
(スプロケットではなくスプール側)
全く巻き上げできないことが反映しました。
ここがこんなに固着するなんてあまりないですね。
フィルム室も比較的キレイだっただけに
予想していない部分だったので判明まで少し時間がかかりました。
巻上だけでなく各機械的駆動部を入念に清掃整備して
露出計周りの配線や接点も清掃整備していきます。

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ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は「椅子の日」だそうですよ。
「よい(4)いす(14)」(良い椅子)と読む
語呂合わせからだそうです。
椅子は大事なアイテムですねぇ
私の場合は特に1日10時間以上もお店の椅子に座っているので
この椅子の善し悪しがダイレクトに体調に直結します。
できるだけ小まめに立ち上がって
軽いストレッチをするようにもしています。
でも意外とお手頃価格の椅子って
毎日長時間使用しているともたないのです…
お店の私の座っている椅子はなんだかんだで
2年もったことがないですね(苦笑)
私の体重が負担すぎるのか?(笑
お高くてよい椅子を買えばいいのだろうとは思いますが
お高ければ耐久性が高いとも言い切れないので
その辺の判断ができずに気軽に買えるお値段の
椅子を買っては1年少々でダメにしてしまうのですよねぇ…
加えて椅子が壊れると取り合えず困るので
すぐに手に入るお手頃価格のモノを適当に
頼まなければいけなくなり
またそれがそのうち壊れるという
悪いスパイラルにハマっているような気もします。
今の椅子がダメになる前に
次回こそはちゃんと調べてよい椅子を選びます!

さてさて

今日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
つい数日前に「フォトミックA」のカメラ修理を行いましたが
今日は一番最初に発売された無印の「F2フォトミック」です。
1971年、F2アイレベルと同時に発売されました。
前作の「F」ではフォトミックファインダーは途中からの追加で
デザイン的にも機能的にも後付け感が強いものでしたが
「F2」では当初から露出計内蔵のフォトミックファインダーを
装備したものを主力と考えて設計されており
機能的にもデザイン的にもかなりスマートなものになりました。
「F」の時代では露出計電池室はファインダー側に設置されていましたが
「F2」ではボディ側に内蔵されています。
そして「F2フォトミック」では露出計内蔵以外にも
ファインダー内で設定SSや絞り値がファインダー内で
確認できるようになっています。
ファインダーから目を離すことななく
露出設定を確認できるのは非常に便利です。

お預かりしている「F2フォトミック」は
まずその大きな特徴の一つである
露出計が電池を入れても全く動きません。
電池室がボディ側にあることは先述しましたが
その電池室のマイナス側端子基部を支えている部分が
折れてしまっているようです。
これは「F2」に非常に多いトラブルの一つで
端子基部がプラスチック製で経年劣化に弱いため
ここが折れてしまっている個体が非常に多いです。
マイナス側端子がグラグラだったり
端子が底部にぺたんと寝ているなものは
ほぼ間違いなくここが折れてしまっています。
ぞうなると当然マイナス側の接触不良が起こり
露出計は動作しなくなります。

こんな感じですね。
電池室部品の新品は当然ながら手に入らないので
うまく補修して端子をささえるように加工します。
電池室があった場所の横にスローガバナーが見えていますが
「F」同様「F2」もスローの粘りがやはり起きやすい部分です。
今回も1秒に設定すると今にも止まりそうな状況なので
後でガバナーも外して洗浄の上、最低限の注油を行います。
加えて幕軸の汚れ等のため高速シャッターの精度も出ていないので
幕軸の清掃、注油も行います。
フォトミックファインダー側もいつもの摺動抵抗の汚れ等の
処置を行ったうえで清掃、調整を行っていきます。

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