日別アーカイブ: 2017年12月10日

ニコンFEのカメラ修理

1968年(昭和43年)のこの日は
いわゆる「三億円事件」のあった日ですね。
白バイ警官を装った犯人が
社員へのボーナス3億円を強奪した事件ですね。
これをきっかけに給与・賞与は口座振込への流れが
加速したとのことです。
以前、勤めていた会社では普段の給料は
もちろん振込なのですが
特別報奨金とかは現金手渡しで
金額も公開しながらくれるのですね。
私なんかはずっしりとしたものにはなりませんでしたが
現金手渡しもなかなか気持ちの良いものでした。。。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
当店の修理依頼も非常に多い人気モデルですね。
発売開始は1978年のニコンのいわゆる中級機ですが
操作も大きさもいい塩梅にちょうど良い感じで
個人的にも好きなカメラのひとつです。
2つの指針を持つ露出計も非常に感覚的に見やすいもので
F3あたりもこの露出計にしてくれればいいのに。。。と
昔からよく思っていました。
絞り優先AEを搭載しますが
先述の露出計の見易さと絞り値もファインダー内で確認できることから
マニュアルでも非常に使いやすいカメラです。

お預かりしているFEは
操作方法を間違えたか何らかのショックを与えてしまったのか
巻き戻しクランクが一部歪んでしまっているようで
裏蓋が開けにくく巻き戻しも回しにくい状態になっています。
FE/FM系はニコンらしく堅牢な造りなのですが
この巻き戻しクランク周りのトラブルは
少々多いような気もします。

今回はそのクランクの修理も含めた
各部点検整備一式でのご依頼ですが
現状チェックのため測定機にかけてみると
1/1000はかなり不安定なようで
1/2000以下で切れることが多々あるようです。
場合によっては開いていないこともありそうです。
全体的に高速シャッターは早めに切れている(スリットが狭い)ようです。
それに関連している部分もありますが
オートも随分アンダー目に切れてしまっています。
モルトは全滅でファインダー内にも
モルト屑がかなり入り込んでいます。
快適に使っていただくには
やはり全体の整備が必要な状態です。

毎回書いているような気もしますが(笑)
電子制御シャッターとはいえ
FEは電子基板関連のトラブルは少ないカメラです。
今回に限らず
きっちり整備すればまだまだ快適に使える個体は多いと思います。
比較的手に入れやすいモデルでもありますので
これからフィルムカメラを始める方にも
お勧めできるカメラだと思います。

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