いよいよ年末も大詰めですね!
今日は「地下鉄記念日」だそうですよ。
1927年のこの日に日本初の地下鉄が開業したそうです。
(現在の銀座線(上野-浅草間))
そういえば上京してきたばかりの頃は
地下鉄も在来線も全くわからなくて
どこに行くにも苦労しました。
今もたまにわからなくなりますが。。。(汗)
さてさて
本日は「ロードⅣB」のカメラ修理を行っています。
ちょっとマイナーなカメラですよね。
岡谷光学機械という会社で作られていたカメラです。
35mmフィルムを使うレンズ一体型レンジファインダー機に
特化したメーカーです。
発売元は後のセイコーである服部時計店です。
もちろん搭載するシャッターはセイコーシャMXです。
発売は1955年なのですがこの頃は二眼レフ全盛時代です
この時代にちゃんとレバー巻上で
セルフコッキングも装備されたカメラなので
かなり高級な部類に入ると思います。
レンズは4cmのF2.8を搭載します。
ロードⅣBは2回巻上(ダブルストローク)のカメラです。
一度目の巻上がもし中途半端だった場合には
巻上レバーの逆戻り防止が働き巻上レバーは戻りません。
(ここで戻ってしまうとシャッターが開いてしまいます)
今回お預かりの個体は過去に逆戻り防止がかかっているときに
無理に戻してしまったことがあるらしく
逆戻り防止のツメがかなり変形しており破損寸前でした。
何とか処置はできていますが
使い方に気をつけなければいけませんね。
そして2回目の巻上を行うとシャッターボタンが
「ピョコン」と飛び出してきてシャッターが切れる状態になります。
なかなか個性的な造りですね。
この時代頃のカメラは巻き戻しボタンを押し続けながら
巻き戻さないとならないものも多いのですが
ロードⅣBはちゃんとボタンにロックがかかります。
ただし、次の巻上のときに勝手に戻ってくれるわけではなく
巻上レバー下のスライドレバーを押さないと
スプロケットにロックがかかりません。
これ知らなかったらさすがにわからないですよね(汗)
シャッターユニット整備、レンズ・ファインダー清掃等々
各部点検整備一式を行いました。
この時代のカメラなのでずっしり重いですが
コンパクトにまとまった質感高いカメラです。