ついに12月も27日になりました。
27日っていろいろ引き落としもあっていや~な日ですよね(笑)
明日で当店も年内の営業を終了いたします。
。。。とはいえ作業は黙々と休み中も行うような気がしますが。。。(汗)
さてさて
本日は「ローライコードⅡ」のカメラ修理を行っています。
ローライコードも種類がいろいろとあって判別が難しいのですが
今回、お預かりしているのはⅡだと思われます。
実は「Ⅱ」の中でも細分化されていて
銘板の違いだったり、シャッターの最高速が異なったりと
ちょっとややこしいのですが
今回の「Ⅱ」は比較的初期のものだと思われます。
レンズは初期のローライコードならではの
トリオター7.5cmF3.5、シンプルながら定評のあるレンズですね。
生産時期は1937年~1938年のものと思われます。
シャッター羽根・絞り羽根に若干の粘りがあるようですが
比較的、快調にシャッターは切れています。
ヘリコイドはちょっと重めのため、調整していきます。
生産時期を考えると非常に程度は良いと思います。
しかしながら今回何と言っても問題なのが。。。
わかりますかね?腐食して鏡面が剥がれ落ちたミラーです。
剥がれ落ちていない部分もかなり酷いクモリです。
こんな状態でも何とかファインダーは見えるのですから
それはそれで驚きですが
さすがにピント合わせには非常にツラい状況です。
もちろん新品の表面鏡を切り出して
交換させていただきます。
二眼レフのミラークモリ・腐食は定番中の定番ですが
今回はちょっとこのままではどうにもなりませんね。
時代が時代のなのでもともと明るいファインダーではないですが
ミラー交換することによって
かなりピント合わせは楽になったと思います。
もちろん、そこだけではなく
シャッターユニット、巻上、巻止機構、ピント精度
ヘリコイド、レンズ清掃。。。等々
各部点検整備一式を行っていきます。
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