日別アーカイブ: 2018年3月9日

オリンパスペンEE-2のカメラ修理

今日は「レコード針の日」だそうですよ。
でも、ちょっと調べたのですが
何故この日が「レコード針の日」なのか
全く由来がどこにも出ていません。。。なぜでしょう???
それはともかく私も安いプレーヤーで
子供の頃から持っているレコードや
昔欲しかったけど買えなくて比較的最近買ったレコードを
たまに聴いています。
ちゃんと針を清掃してレコードも軽く清掃して
セットして針を落とす。。。こうしているとCDで聴くより
当時のことをいろいろ思い出せますね。
またレコード屋さん巡りもしてみなくては!

さてさて

本日は「オリンパスペンEE-2」のカメラ修理を行っています。
「ペンEEシリーズ」は露出はセレン光電池による
オート露出、ピントは固定焦点。。。ということで
構えてシャッターを押すだけで良いカメラです。
初代EEの登場は意外と早く初代ペン登場から
2年後には「ペンEE」が発売されています。
初代「ペンEE」登場から7年後の1968年に
「ペンEE-2」が登場しています。
ホットシューが装備され、カウンターも自動復元式になり
裏蓋も一般的な蝶番式になりました。
基本的な部分はそのままにより使いやすくなったモデルチェンジです。

お預かりしている「EE-2」は
シャッターは切れているのですが
常に絞り開放の1/30でオートが全く働いていません。
露出計が触れていないためと思われますが
それならば本来、赤ベロが出てシャッターはロックされるはずなのですが
赤ベロも出ずに普通に切れてしまいます。
セレンが怪しいとは思いますがまずは分解していみます。

まず写真中央のシャッターユニットのカバーのネジが
3本中2本外れていてシャッター羽根は脱落寸前でした。
そのシャッター羽根は外さずに直接鉛筆で
塗ったような跡があり、少々波打っています。
鉛筆の粉をまぶすのは理にかなっていますが
直接、それも外さずに羽根にぐりぐり塗りつけるのは
ちょっとよろしくないですね。。。
脱落した2本のネジは「もしや。。。」と思って
露出計(電流計)の中をチェックしてみると
予想通り内部にくっついていました。
これ、ペンEE系でよく見かける光景です。
ネジを露出計内部から取り出して
「これでオートは動くかな。。。」と思ったら
残念ながら露出計そのものも断線で壊れてしまっていました。
逆にセレンのほうは正常に起電しているようです。

シャッター羽根、露出計は中古良品と交換し
他、シャッターユニット、絞りユニットの整備
レンズ、ファインダー清掃を行い、各部の調整を行っていきます。

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