日別アーカイブ: 2018年3月18日

ニコンFEのカメラ修理

今日はいわゆる「お彼岸の入り」ですね。
お彼岸といえば墓参りですが
うちの墓は灰ヶ峰という地元の山の
登山道の傍らにあり
子供の頃は墓参りに行くというと
ちょっとした遠足気分で楽しみにしていた覚えがあります。
まぁ、いまや1年に一度も行けませんが。。。(汗)

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
もはやこのブログの超常連でもある「FE」です。
発売は1978年、キャッチフレーズは「シンプルニコン」です。
電子制御シャッター搭載で追針式の露出計を搭載します。
機械制御シャッター搭載で3灯LED式露出計搭載の
FMとは兄弟機とよく言われ
現在では機械式シャッターのFMのほうが中古市場では人気ですが
現行モデルだった時代には両者ともヒットしましたし
個人的には追針式露出計の使いやすいFEのほうが好みだったりします。
おまけにFEの電子制御部は
そんなに簡単に壊れる部分ではないですし
FMのLED制御部も壊れると修理不能です。
堅牢性を考えて選ぶよりは好みで選んで
致命的なトラブルのなさそうなものを探し
一度、整備を一通り行えばまだまだ長く使える相棒になると思います。

話が少々横道に逸れました
お預かりしているFEはシャッターは一通り動作していて
露出計も動いているのですが
湿度の高い場所に放置されていたらしく
あちこちにサビが発生しています。
動作しているとはいえシャッターも1/1000で1/400しか出ない状況です。
サビの影響もありますが、各部の動きが悪い状況です。
加えてプレビューボタン(絞込みボタン)が
全く押せない状況です。
相当、力を入れてみてビクともしません。
余談ですがカメラを操作していて動かない、あるいは動きが重い場合は
決して無理して動作させないようにお願いします。
致命的なトラブルに発展する可能性が非常に高いです。
無理な操作で部品を破損させた場合、
その部品が入手不可能な部品であればその時点で
修理不可能となってしまいます。
ちょっと古いカメラを使っている方は特にご注意ください。

写真は一通りの整備が完了した後に撮ったもので
レンズは当店のテスト用レンズです。
シャッター羽根の洗浄等を行いSSも精度が出るようになりました。
プレビューボタンは溶剤や油を使って
かなり時間をかけて少しずつ動くようにしていき
今では通常のスムーズな動きを取り戻しています。

特別コンパクトなカメラではありませんが
それでも前身のニコマートやF一桁機に比べると
断然小型軽量に作られています。
ニコンらしいスタイリングもカッコ良いですね。
優れた使い勝手も合わせて非常に魅力的なカメラだと思います。

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