3月24日。。。1983年3月24日に
中国自動車道が全線開通しています。
私の地元に近い高速道路の話だからよく覚えています。
山陽道ができるまでは近畿方面、山口方面への遠出には
免許を取ってからもよく利用しました。
今、考えるとトンネルやカーブが多く
中国山地を縫って走る中国道はドライブには気持ちよい道でしたね。
もう長らく通った記憶がありませんが。。。。
バイクかクルマをまた手に入れたら通ってみたいですね!
さてさて
本日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
1977年発売の「世界初の両優先AE搭載一眼レフ」です。
現在のデジカメではSS優先オートも絞り優先オートも
両方あるのが当たり前になっていますが
この時代、両方搭載したのはXDが初だったのです。
(翌年にはさらにプログラムオートも搭載したキヤノンA-1が発売されます)
両優先AEもさることながら
このモデルから「アキューマットスクリーン」が採用され
劇的にファインダーは明るくなりました。
ミノルタといえば「ピントの山が掴みやすく明るいファインダー」という
イメージが個人的にもありますが
それはこのアキューマットスクリーンに因るところが大きいと思います。
お預かりしているXDは
「ネオブラック」と呼ばれるツヤ消しのブラック塗装の個体です。
もともと凝縮感の高いデザインのカメラですが
このブラック塗装だとより「ギュッ」としたイメージになりますね。
スタイリングも非常にカッコ良く
使い心地もミノルタらしく非常に官能的で魅力的なカメラだと思います。
しかしながら良いことばかりではなく
新品で販売していた当時から電気関係のトラブルの多いカメラです。
発売から40年以上経った現代では尚のことです。
今回の個体は比較的トラブルが少ないとされる
後期モデルではありますが
まずはシャッターがたまに開きっぱなしになります。
加えてシャッターボタンを押しても絞込みまでは動作するのですが
そこからミラーアップせずに固着してしまうことがあります。
さらにこれはご依頼者様からご指摘いただいているのですが
シャッターレスポンスが妙に遅い症状も出ています。
シャッターを押してもミラー駆動してシャッターが切れるまでに
タイムラグがある状態です。
これもXDならではのトラブルです。
元々XDは独自のサイバーネーションシステムを搭載するため
少々シャッタータイムラグの大きなカメラではありますが
ミラーボックス下のエアダンパーの粘りが出てくると
実用上かなり不便なレベルのタイムラグとなってしまいます。
そういったトラブルも多いカメラではありますが
快調に動作している個体は現在でも非常に魅力的なカメラです。
シャッター関係の動作不良は基盤が原因の可能性もありますが
まずはこれから分解してできる限りの整備を行っていきます。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。