日別アーカイブ: 2018年3月7日

キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「サウナの日」だそうですよ。
サウナに入ることなんて最近ないですねぇ。。。
よく行く銭湯にもサウナあるのだけど
別料金だからそこまでして入らなくてもいいか。。。ってなっちゃいます。
でも季節柄たっぷり汗をかく機会もなかなかないから
たまにはいいかもしれないですね
体内に溜まっている悪いものが全部出ていくかも。。。(笑)

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
ある意味、これ以降のカメラのあり方を変えたといっても
過言ではないと思われる先進的なカメラです。
マイクロコンピュータを搭載し
徹底的に効率化を行い価格も随分押し下げました。
とはいえ安易なコストダウンを行っているわけでなく
質感はこれまでのカメラ同様、高級感のあるものです。
上下カバーにはプラスチックが使われていますが
何も予備知識がないとプラスチックだとは思えない
高い質感で仕上げられています。
電子制御の部分では最新の技術を惜しみなく
導入していますが機械的な部分では
従来からの横走り布幕のシャッターユニットが使われています。
これ以降のいわゆる「Aシリーズ」は全て
基本的な部分はこのAE-1がベースとなっています。
そういう意味でも記念碑的なモデルだと思います。

お預かりしているAE-1は
もともとご依頼者様のお父様のカメラとのことです。
ご依頼者様の子供の頃の写真は
全てこのカメラで撮られたものだそうです。
ただ、残念ながら現在はシャッターを切ることができません。
正確に言うと後幕が走りきらないために
ミラーアップしたまま降りてこない状況です。
シャッター幕も少し隙間が開いたままで止まってしまいます。
露出計は生きてはいるもののかなり不安定な動きです。
いわゆる電子制御機ですが
おそらく基板そのものにはトラブルはないと予想しています。
しっかり整備すれば快調に動作すると思われます。

機械的に動きの悪いところをなくすために
駆動部の清掃・注油を行います。
「Aシリーズ」といえばシャッター鳴きですが
この個体にもやはり発生していました。
原因となるギアの清掃注油ももちろん行います。
機械的なトラブルを解消した上で組み立てて
電気的な調整も行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。