日別アーカイブ: 2019年4月21日

ヤシカエレクトロ35のカメラ修理

「春眠暁を覚えず。。。」とはよく言ったもので。。。
今朝は久しぶりに寝坊してしまいました。
目が覚めると9時40分!
「ああああ、あと20分でお店開けなくては!
よりによって日曜日だし、朝イチのお客様いらっしゃるかも!!!」と
大慌てで準備をし、実際に店に着いたのは
10時5分。。。とりあえず実害はなかったかな。。。
ただ、開店直後にいらっしゃったお客様。。。
おそらくちょっとお待たせしてしまいましたね。
申し訳ございませんでした。
別に昨夜はそれほど夜更かししたわけではないし
深酒もしていないのですが
タイミング悪く意識のあまりないまま目覚ましを止めてしまったようです。
寝過ごすと誰も起こしてくれないから気をつけなければ。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35」のカメラ修理を行っていきます。
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指して作られた
ヤシカを代表するレンズ固定式カメラです。
安定した長時間露出を実現するため
電子制御シャッター「コパルエレク」を搭載し
高電圧を供給するHM-4N積層水銀電池を使用します。
このHM-4Nは当時、エレクトロのためにメーカーに作らせたと言われています。
既にHM-4Nは入手不可能なので
4SR44等の電池を電池アダプタを介して使用するのが一般的です。

古いタイプの電子制御シャッターということもあり
電子部品にトラブルを抱えていると修理不可能な場合もあります。
ただし、エレクトロ35は比較的、修理不可能なトラブルは少ないほうです。
お預かりしているエレクトロ35はいわゆる初代のモデルです。
当時としてはコンパクトカメラの部類ですが
今となっては大きく重い印象です。
総金属製だから重いのは当たり前ですが
その分、丈夫であり質感も高いです。
少々大きめのボディは内部の部品の配置にそれなりに余裕があり
メンテナンス性は悪くありません。
(ただしこのカメラ、リード線がやたら多くそこの処理は大変ですが)

今回のエレクトロ35、まずは電池室腐食で全く電源が入りません。
こうなると分解して電池室の処置をしてからではないと
電子基板が無事かどうか確かめられないのですね。
まぁ、おそらく大丈夫ではないかと根拠なく思ってはいますが。。。(苦笑)
ご依頼者様の家で長い間眠っていたカメラのようで
バッテリーチェックボタン周辺の部品は破損しており
外装、レンズ、ファインダー、等々全体的に積年の汚れがたまっています。
まずは電源を確保して動作できるかどうかを確認し
それから各部の整備・清掃を行っていきます。

まだ外装もお預かりしたままの状態ですし
そもそも画像だとわかりにくいのですが
この頃のヤシカのシルバーはやけにギラギラしたシルバーで
何とも良い感じです。
磨き上げてギンギンギラギラなヤシカのシルバーを見るたびに
「太刀魚みたいだなぁ。。。」と思ってしまいます。
でもこのシルバー個人的には大好きです。

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