日別アーカイブ: 2019年4月29日

コニカオートレフレックスT3のカメラ修理

今日は「昭和の日」ですね。
昭和天皇の誕生日で昭和天皇崩御の後
「みどりの日」としてそのまま祝日になり
2007年に「昭和の日」となり「みどりの日」が5月4日となりました。
GWとしてひとかたまりで見てしまいがちで
この辺はちょっとわかりにくいですね。
平成もあと1日少々で終わりますが
今上天皇の誕生日(12/23)は平日に戻るらしいですね。
ちなみに明治天皇の誕生日は11/3文化の日で
崩御15年後に祝日として復活しました。
大正天皇誕生日8/31は現在は休日とされていません。

ところで

明日(30日)~5月7日(火)まで
当店も休暇をいただきます。
久しぶりに墓参りに広島・呉に行ってこようかと思うので
少々長めにいただいております。
墓参りはともかく。。。
お好み焼き、呉の細うどん、フライケーキ、
巴屋のアイスモナカ、呉冷麺、海軍カレー。。。。
うーん、食べることばかり考えちゃいます(笑)

さてさて

今日は「コニカオ-トレフレックスT3」のカメラ修理を行っております。
発売は1973年です。
ニコマート等でお馴染みのシャッターユニット、コパススクエアを
機械式で制御します。
機械式シャッター一眼レフの場合、オート露出機構が付くことは稀なのですが
オートレフレックスT3はシャッタースピード優先AEをを装備しています。
これは当時コンパクトカメラ等で多く見られた
露出計の指針をレリーズ時に挟み込むことで
露出計の位置を把握し絞りを制御することで実現しています。
当時、レンズ一体式のオート露出コンパクトを数多くヒットさせていた
コニカならではの機能です。
1965年のオートレックスというモデルで同様の機能は搭載しており
続くFTA(1968年)にも継承されていますが
指針挟み込みの機能上、シャッターレリーズが非常に深いものでしたが
オートレフレックスに搭載された際には改善され
若干深めのレリーズではありますが
ほぼ違和感は感じない程度に変更されています。

シャッターユニットは非常に丈夫なことで有名な
コパルスクエアなのでお預かりしているオートレフレックスT3も
シャッターの動き自体にはさほど問題はないようです。
ただし、ミラー駆動部に動きの悪いところがあるようで
ご依頼者様のお話曰くシャッターが巻き上がった時点で
そのままシャッターが切れてしまう症状や
巻上ロックが起こるとのことです。
ただ、当店に来てからは一度もこの症状が出ないのですよね。。。
病院に行くと具合が良くなる子供のようですが(笑)
まぁ、よくあることです。。。
おそらくミラーチャージロックの動作不良か
シャッターユニット内の汚れが原因だと思われます。
どちらにしても分解整備なので関連する箇所をしっかり整備すれば
大丈夫だと思われます。
それよりも問題なのは露出計が6段近くアンダーで
これでは使い物になりません。
ご依頼者様曰く真っ黒な写真を量産したとのことですが
これだけアンダーだとそうなるかと思います。
アンダーというよりもほぼ振り切ったままに近い状態ですね。

写真は整備が一通り完了した状態でのものです。
レンズは当店のテスト用レンズです。
外観のコンディションは非常によく質感も非常に高いです。
コニカというと「C35」に代表される
ライトなコンパクトカメラのイメージが強いですが
一眼レフは非常に無骨で丈夫なカメラが多いですね。
このオートレフレックスT3がデビューした頃は
オリンパスOM-1の影響もあり
一眼レフもコンパクトなものにシフトし始めた時期ですが
やはりこういうがっしりした頼りがいのあるボディも魅力的です。

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