日別アーカイブ: 2019年4月20日

リコーハイカラー35のカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「穀雨」です。
「田畑の準備が整い
それにあわせて春の雨が降る頃」ということです。
次はもう「立夏」ですものね。
春がやっときたと思ったら既に夏の足音が聞こえてくるようです。
季節はめまぐるしく流れていきますね。
その前にGWです!
HPトップページでは少し前からお知らせしていますが
4/30~5/7まで今年は長めにお休みをいただきます。
久しぶりに呉に墓参りに行ってこようかと思っているのですが
ついでに広島・呉を撮り歩いてこようかと。。。
実家が既にないから泊まるところも考えなくては。。。
まぁ、身軽な一人旅だし地元だから何とでもなるかな。。。

さてさて

本日は「リコーハイカラー35」のカメラ修理を行っています。
リコーといえばこのブログでもお馴染みの
「オートハーフシリーズ」のフルサイズ判ともいえるカメラです。
オートハーフと同様にゼンマイ仕掛けの自動巻上です。
裏蓋内側にたっぷり貼られたモルトとか
構造もオートハーフを少し大きくしたような感じなのですが
ハイカラーではピントは固定焦点ではなく目測式となります。
露出もプログラムオートではなく
シャッタースピード優先オートとなり
マニュアル露出も可能です。
構えてシャッターを押すだけだったオートハーフに比べると
少し写真の知識が必要なカメラとなります。
その代わり撮影の自由度はオートハーフより断然高いということですね。
搭載されるレンズは35mmF2.8です。
広角レンズなのは使いやすそうですね。
ピントも目測ですし、ある程度絞るようなシャッタースピードにしておいて
ピントは2.5m付近の二重丸位置に固定して
気楽にパシャパシャ撮るというスタイルが合いそうです。

お預かりしているハイカラー35は
まず電池を入れても露出計が全く動かず
オートも全く効きません。
電池室は見かけ上はキレイなのですが
電池室裏側の腐食か露出計の断線か。。。といったところだと思います。
加えてピントリングが2.5m付近のグリーン二重丸で
がっちり固まったままビクとも動きません。
完全に固着してしまっているようです。
これ、ハイカラーでは結構多いトラブルですね。

まだ現状を確認した程度なのですが。。。
先にまずはピントリングの固着を何とかしておこうと
溶剤を使って少しずつ動かしていったのですが
外れた際に中からズルッと出てきたのは
既に固体化しかけているグリスでした。。。
これでは回らないのも納得です。

ピントリングの件が目処がたったところで
シャッターユニット整備から取り掛かっていきます。
ボディの大きさに余裕があるため
オートハーフに比べると整備性もよく
各部もしっかり作られている印象です。
オートハーフはそのデザインのせいで今も昔も大人気ですが
ハイカラーももう少し見直されても良いカメラだと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。