今日は「おむすびの日」だそうですよ。
1995年(平成7年)のこの日に起こった
阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)で、
被災地に「おむすび」が届けられた温かい心の象徴として記念日となったそうです。
非常時の食料としてもおむすびは最適ですね。
お腹にも貯まるしすぐにエネルギーになりそうですものね。
頻繁に山に登りに行っていた頃には
でっかいおむすびを何個も作って持って行きました。
やはりお米はエネルギー源として欠かせません。
。。。とはいいつつも
今現在、普通に生活している分には
あまり大量に米を食うなって言われているのですよねぇ(汗)
お米すごく好きなのに。。。
ところで、「おむすび」と呼びますか?
「おにぎり」と呼びますか?
もともといろいろ理由もあって呼び名が異なるらしいのですが
私は「おむすび」かな。。。
ほら、「おむすびころりん」だし
「お」を取って「むすび」といっても自然だけど
「にぎり」となると「握り寿司」みたいじゃないですか。。。(苦笑)
あぁ。。。でも私の好きなマスヤの「おにぎりせんべい」。。。(汗)
まぁ、どちらでもいいですかね(笑)
さてさて
本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
電子制御時代を一気に手繰り寄せた1台と言ってよいカメラです。
(発売開始は1976年)
AE-1以前にも各社、電子制御シャッター機はラインナップされており
シャッタースピード優先AEの電子制御機というだけなら
目新しいほどではなかったのですが
AE-1は世界初のマイクロコンピュータ搭載による
中央集中制御方式のこれまでにないカメラでした。
その恩恵として従来機種より約300点の部品を削減し
効率化とコストカットを大幅に進めたカメラです。
「AE-1」から始まった「キヤノンAシリーズ」は
全てこのAE-1がベースとなっており
「AE-1」単体も「Aシリーズ」としても大成功を収めました。
パワーワインダーをオプションで選択でき
「連写一眼」のキャッチコピーもこれに由来します。
ワインダーが一気に普及したのもこのAE-1が立役者です。
大ヒットしたカメラなので
現存する台数も相当数あると思われます。
そのため程度も千差万別です。
今回、お預かりしているAE-1は
電池を入れると電源が入り露出計も
随分オーバー気味ではありますが動作します。
しかしながら巻き上げてレリーズボタンを押しても
うんともすんとも言いません。
最初に疑ったのはマグネット周りです。
マグネットの汚れによる固着でシャッターが切れないことが
多々あるからですが、今回の原因はこれでがないようです。
加えて底カバーを開けた際に強制的にシャッターを切ってみると
Aシリーズのカメラでは定番のシャッター鳴きが確認できました。
ミラー駆動部のギア油切れが原因です。
AE-1はこの時代の最先端の電子制御カメラといえますが
あくまで「電子制御」なので動作部分は当たり前ですが
機械的に動きます。
トラブルの多くは機械的な部分が多いのですが
今回のシャッター不動の原因はどうやらレリーズ部接点にありそうです。
電子部品そのもののトラブルはかなり少ないのですが
分解品等だとフレキが切れているものもあり油断はできません。
今回のAE-1は過去に開けられた形跡もなく
その心配はありませんでした。
ところで、AE-1は電子制御機とはいえ
まだ連動糸も残っているので注意が必要です。
連動糸のテンションを下げた状態で上カバーをあけないと
シャッターダイヤル部を外した瞬間に糸が切れてしまいます。
余談ですが。。。以前にどこかのサイトで
「ジャンクのAE-1を何台も買ってきて分解しているのですが
どれもこれも糸が切れている」。。。という一節を読んだことがあって
いやいや、おそらく開けた時に全て切れてしまっているのでは?と
思ったことを思い出しました。
AE-1の連動糸は非常に丈夫なので
普通に使っていて切れることはまずないのではないかと思います。
本題に戻ります。もちろん今回は連動糸に何の問題もございません。
レリーズ部の接点清掃・調整でとりあえずシャッターは切れるようになりました。
ミラー駆動部の清掃・注油で根本的にシャッター鳴きにも対処し
仮組みしてSS調整、露出計・オート調整も行っていきます。
おそらく長らく眠っていた個体ではないかと思われますが
快適に使っていただける状態にできそうです。
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