日別アーカイブ: 2020年7月29日

ヤシカエレクトロ35CCNのカメラ修理

今日は7月29日ということで
「七福神の日」なのだそうです。
で、そこから派生して「福神漬けの日」でもあるのですね。
福神漬けという名前は7種類の野菜を
使用していることから七福神に由来するのだそうです。
基本的に漬物類はお米に合うことから非常に好きなのですが
(おかずが広島菜漬けや
野沢菜漬けだけであっても全く問題なし)
あまり酸味のきいたものは子供の頃は少し苦手でした。
そのため福神漬けもあまり好きではなかったのですが
大人になってからはカレーハウスとかで
大量につけるようになってしまいました’(笑)
大人になってから食べられるようになったものは
本当にたくさんありますね。
魚だって根菜の煮物だってシイタケだって
私の家ではばあさんが食事を作るので
頻繁に出てきますがやはりちょっと苦手だったのです
それがいつのまにやらどれも大好物です。
食事はお酒の肴と考えるようになってから
美味しいと思うものの幅が一気に広がったような気がします。
もちろん個人的な話で誰もがそうではないと思いますが。。。(笑)
福神漬けは単体で日本酒のお供としてもなかなかですが
やはりカレーライスですよねぇ。。。
今どきのカレーでももちろん良いのですが
妙に深いカレー皿にたっぷりのご飯とカレー、銀のスプーン
そして「真っ赤な」福神漬け。。。いいですよねぇ
真っ赤なのは最近あまり見ませんが。。。。
ちなみにじいさんがそうしていたので
私も子供の頃はカレーにソースかけてました(笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35CCN」のカメラ修理を行っています。
CCNは少々久しぶりですが。。。
「エレクトロ35」と大まかに括ると
きちんと数えていませんが
私のところはエレクトロの修理、非常に多いですよね。
無印・GT・GSが多いですが
毎月数台行っているような気がします。
完全な電子制御機ですし
積極的に修理・整備を行っているお店が少ないこともあるかもしれません。
基本的に絞り優先AE専用機なので
完全マニュアル機ほど簡単に撮影の幅は広げられませんが
逆に気軽にガンガン撮るには最適なカメラです。
エレクトロに搭載されているヤシノンレンズは
非常に写りの評価も高いのでそこを楽しむのもまた良いですよね。
CC及びCCNはエレクトロ35シリーズ中、
唯一の35mm広角レンズ搭載のモデルです。
それもF1.8の大口径です。
絞りの形状が変わっていることもありますが
積極的にボケを楽しむレンズではなく
光量の少ない場面でSSを少しでも稼ぐための大口径です。
これはCC(N)に限らずエレクトロ35シリーズ全般は
そういう考え方なのだと思います。
1970年に「CC」が発売され
1973年にマイナーチェンジ版の「CCN」が発売されました。
スペック的には大きな現行はありません。
CC&CCNに搭載されるコパルシャッターは他のエレクトロと異なり
最高速は1/250です、絞り羽根の2枚羽の独特なものです。
いわゆる後期のエレクトロに分類されるモデルなので
サイズもコンパクトでスナップ機としても
非常に良いカメラだと思います。

お預かりのCCNは電源供給が安定しないようで
バッテリーチェックランプも点いてみたり
点かなかったりという状態です。
当然シャッターを切ってみてもオートが効かないことがほとんどで
(電源が入たないと一定のSSで切れてしまいます)
たまに制御されて切れるといった感じです。
電池室内は一見キレイなのですが
分解してみるとマイナス側端子裏のハンダ付けが劣化していて
もはや断線寸前でした。これでは安定して電源供給できません。
電源が供給されてからやっと確認できたのですが
オート制御自体は動作しているのですが
やたらと不安定です。シャッターを切るたびに
露出量が2段近くずれることがあります。
各接点の清掃でおそらく安定するものと思われます。

ちなみにCC(N)の外装色はブラックのみです。
もちろん非常にカッコ良いのですが
エレクトロ35シリーズならではのギラギラした
シルバーもあってほしかったかな。。。とも思います。
それにしてもこの時代で35mmF1.8のレンズはすごいですね。
現在の基準で行っても大口径な明るいレンズです。
いつかは個人的に持って
いろいろ撮ってみたいカメラのひとつです。
(そういうのが多すぎてなかなか手にいられませんが(’笑))

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