日別アーカイブ: 2020年7月3日

ニコンFEのカメラ修理

今日は「ソフトクリームの日」だそうですよ。
これからの季節にぴったりですし
何なら真冬だって暖かくした部屋で食べれば最高です。
カラオケボックスやネカフェで
セルフのソフトクリーム機があったり
もちろん街中でも売っていますが
やっぱりソフトクリームといえば
なぜか高速道路のサービスエリアですよねぇ
立ち寄るとついつい買っちゃいます。
下手するとSAに立ちよるたびに買ってしまいます(笑)
やはりバニラが王道でベストだとは思いますが
最近はいろいろ種類があるのですよねぇ。。。
。。。と思って調べていたら。。。
最近のSAとかで売っている種類の豊富なソフトクリームって
正確にはソフトクリームではないそうで
TOMIスジャータシルクアイスというらしいです(汗)
TOMIシルクアイスは
アイスクリームとソフトクリームの中間に位置します。
アイスクリームよりはやわらかく、
ソフトクリームよりは溶けにくい。
そして、シルクのようななめらかさが特長です。」なのだそうです。
へぇ~知りませんでした。
そういえば江の島にも
すごく種類の多いソフトクリーム(?)が売っていましたが
あれもこれの仲間かな。。。美味しいので全然アリですが
本来のソフトクリームと食べ比べてみたいですね!

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
ニコマートEL、ニコンEL2に続く
ニコン中級機の電子制御シャッター機です。
EL2とは開発時期がかなり重複しているらしく
EL(W)→EL2にモデルチェンジした際に
中身はかなり大胆に変わりました。
そしてEL2からFEにモデルチェンジすることで
大柄でスマートとは言えないボディが
随分スタイリッシュになりました。
現在の価値観で見ても非常に端正で
一眼レフらしいスタイリングと言えると思います。
ニコンらしく奇をてらったところのない
飽きの来ないデザインです。
縦走り金属羽根のコパル製ユニットシャッターを
電子制御で駆動します。
70年代の電子制御機ということで
壊れている可能性が高く
壊れていると修理ができないのではないかと
心配されることが多いカメラですが
実際に電子制御関連が壊れていることはごく稀です。
それよりも機械的な部分でのトラブルのほうが
圧倒的に多いと思います。
もちろん電子制御関連で何かトラブルが起きれば
修理不能の可能性もあるのですが
大抵の場合は機械的トラブルで修理可能なものが多いです。
ニコンらしくメンテナンス性は非常に良いカメラなので
機械的な部分ならほとんどの場合、修理可能ではないかと思います。
(部品破損や水没品、分解品を除く)

お預かりしている「FE」は巻上ができません。
正確に言うとシャッターチャージができません。
巻上レバーは動いてフィルムは巻きあげられるのですが
巻上が完了した瞬間にシャッターが切れてしまいます。
毎回ではなくて2回に1回くらいの頻度です。
2回に1回こんなことになっていては
撮影どころではないですね。
原因は症状からある程度予測でき
ミラーチャージロックが動作していないのではないかと思われます。
シャッターをチャージすると同時に
ミラーを駆動するためのバネもチャージされるのですが
バネが伸びた状態でレリーズされるまで
ミラーを駆動しないでロックしておく部分が動かないため
巻き上がった瞬間にミラーアップしてしまい
シャッターも切れてしまうのだと思われます。
FEに限らず縦走りユニットシャッターでは
比較的多いトラブルです。

ミラーボックスを降ろして駆動部を実際に見て
チェックしましたがロック機構の動作不良ではなくて
チャージアームが噛み合うはずのリンク部分が
外れていて単純に押しているだけの状態でした
そのためしっかりリンクできず
チャージロックが不安定になっていたようです。
FEは基本的にはメンテナンス性の非常に良いカメラですが
ミラーボックスを外して再度組付ける際には
ちょっとしたコツが必要で
リンク部分をしっかり理解した上で
慎重に組まないとなかなか正しく組付けられないと思います。
そういう私も今回も何度かやり直しましたが。。。(苦笑)
まともに動作するようになって発覚しましたが
SS、オート露出、それぞれ結構ズレてしまっているようです。
整備を一通り行って再組立て後、電気的な調整で
正しく精度が出るように調整も行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。