今日は語呂合わせで「ごみゼロの日」。。。で
それに関連して「古民家の日」なのだそうです。
古民家の再利用や古材の活用を推進したいとの想いから
「ごみゼロの日」と同じ日にしたということと
「こ(5)みん(3)家=おうち(0)」の語呂合わせということです。
今はネットで何でも調べられるから
私も一時期。古民家に住んでみたいなぁ…と思っていろいろ調べたのですね
古民家は程度によっては比較的気軽に買えそうな価格のものも
存在するのですが、そういうものはまず修復が大変そうです。
それ以外のものも含めて維持費は相当にかかりそうです。
そして何よりも若くて体力があればともかく
いちいちいろいろなことに手間がかかり
当たり前ですが立地が非常に不便です(苦笑)
。。。よく言うじゃないですか
歳とったら田舎でのんびり暮らしたいとか。。。
それ実際に歳とってくるとわかりますが
都会生活に慣れた身体は田舎に簡単には適応できないと思います。
人間関係だってなかなか面倒そうですよ(苦笑)
私だったら強いて言えば生まれ育った呉くらいであれば
何とか暮らしていけるかもしれませんが
未知の田舎に住むなんてもう無理ですねぇ(汗)
風通しの良い縁側とか囲炉裏のある古民家に
あこがれはあるのですが現実はなかなか厳しいようです…
まぁ私はこの仕事をしている限り
東京から離れることはまずないとは思いますが…(笑
さてさて
本日は「ニューキヤノネット28」の」カメラ修理を行っています。
初代キヤノネットの登場は1961年で
当時から大口径レンズにシャッタースピード優先オート搭載の
レンズ固定式カメラという点では基本的に
シリーズを通じて共通です。
ただ時代が進むにつれて小型は当然のように進んでいき
1969年のニューキヤノネット系の登場で
機能はそのままに大幅に小型化されます。
今回の「ニューキヤノネット28」も
いわゆる「ニュー」になってからの派生モデルです。
基本的にはボディは「ニューキヤノネットQL17」のものをベースとして
レンズが40mmF2.8に変更され
露出はマニュアルが不可(フラッシュモード時にSS固定で絞り変更は可)となり
プログラムオート専用となりました。
SS設定も含めてカメラにお任せということです。
さらにQL(クイックローディング)も省略となっています。
本流のキヤノネットをよりシンプルに仕上げたカメラという感じです。
スペックに余裕のある40mmF2.8レンズの写りが
個人的には非常に気になります。
お預かりしているニューキヤノネット28は
長らく使われずに仕舞い込まれていたもののようで
いくつかの問題を抱えています。
まずはこのカメラはプログラムオート専用機なので
露出計がきちんと作動していないと
まともに露出ができませんが
新しい電池を入れても
全く露出計が動きません。
電池室内は一見キレイなのですが
お預かり時には古い水銀電池が入ったままになっていたので
電池室裏側端子や配線が
断線状態になっているのではないかと予想されます。
シャッターは一応切れてはいます。
レンズ後玉にはかなりのカビが確認でき
ファインダーもずいぶん曇ってしまっています。
さらに巻き戻しクランクは一部破損していて
クランクつまみ部分が脱落してしまっています。
もちろんモルトは全滅です。
露出計周りが一番大きなトラブルですが
それ以外にも一通りの整備を行わないと
まともに使えない状態です。
ニューキヤノネット系共通の
凝縮感のある良いデザインです。カッコ良いですね。
まだ現状を確認しただけの状態ですが
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
キチンと整備して気持ちよく使えるようになれば
このコンパクトさも相まって
どこにでも連れていける良い相棒となると思います。
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