今日は「フランスパンの日」だそうですよ。
美味しいですよねぇ
小麦粉・塩・水・イーストのみという
とてもシンプルな材料で職人の高い技術によって作られます。
フランスパンの特徴はやはりその硬さで
フランスパン独特のパリパリとした食感と
クラムの柔らかさと豊潤さ
その香りが何とも言えませんよねぇ…
形や大きさによって代表的なものでも
バゲットやバタール、
ブール、パン・ド・カンパーニュ、シャンピニオン、
エピ、クーペ等々、いろいろな種類が存在します。
バゲットを紙袋に入れて食料品の買い物しているのが
めちゃめちゃお洒落だと思っていた時期もありましたが
さすがに独り暮らしだとバゲットは大きすぎて
食べきれません(笑)せいぜいバタールまでですね
それでも数日間毎日パンになってしまいますが…(苦笑
いろいろ美味しく食べるレシピもありますが
単純にトーストしてオリーブオイルだけで
フランスパンそのものの食感と味わいを楽しむのもいいですよね!
こんなこと書いているとやたらとフランスパン食べたくなってきました
近所のスーパーにバタール残ってたら買って帰ります!
さてさて
本日は「ミノルタALS」のカメラ修理を行っています。
ミノルタのレンズ固定式レンジファインダー機は
先行してハイマチックシリーズが既に発売されていましたが
性能を犠牲にせずにできる限り小型化した
「ミノルチナシリーズ」を開発し発売しました。
距離計を装備し40mmF1.8の大口径レンズを装備しながら
非常に小型に造られた「ミノルチナS」と
プログラムシャッターで目測式とし38mmf2.8レンズを搭載した
「ミノルチナP」との2本立てでスタートしました。
今回の「ALS」は「ミノルチナS」の後継機で
露出計受光体をセレン光電池からCdSに変更したモデルです。
1966年に発売開始となりました。
今の感覚で言うと大口径レンズ搭載なのに小型で
特にそのボディの薄さは特徴的で
スタイリング的にも端正で高級感があり
下手をすると同時期のハイマチック7ssや11より
人気が出そうな気がするのですが
現実はなかなか販売成績は苦しい展開だったようです。
この時代にはまだまだ
「マニュアル機はある程度の大きさ、重さがないと高級感がない」という
考えや雰囲気が残っていて小型軽量なミノルチナ系は
市場ではミノルタ側が思うほどのリアクションを得られなかったようです。
現在の感覚で行くとミノルチナもこのALSも
非常に使い勝手の良い小型機として魅力的なカメラです。
私も個人的に非常に好きなカメラのひとつです。
お預かりしている「ALS」は
まずレンジファインダーに問題がいくつか散見されます。
まず二重像、ブライトフレームが非常に薄く
とても快適にピント合わせができる状態ではありません。
さらにその二重像たフレームをファインダー内に映し出す
ハーフミラーが一部ひび割れてしまっています。
ハーフミラーはいずれにしても要交換です。
通常、レンジファインダーで二重像やフレームが薄い場合は
そのハーフミラーの劣化が一番の原因であることが多いのですが
ミノルチナ系の場合はそれよりも
ハーフミラーまでの光路に置かれているレンズ類に
クモリが発生してる場合が非常に多いのです。
今回もハーフミラーは破損のためいずれにしても交換ですが
二重像やフレームが薄い原因は途中のレンズのクモリが
原因かと思われます。
シャッターそのものはそれなりに問題なく動作していますが
セルフタイマーがかなり固着していて
タイマーを使おうとすると途中で止まってしまい
シャッターが切れないままになってしまいます。
露出計もとりあえずは動作していますが
指針が振り切ってしまうことが多く
SS・絞りリング連動の摺動抵抗の劣化が疑われます。
ここの劣化は大なり小なりどの個体でも個体でも起こっていて
清掃等でできる限りの処置を行うくらいしか
残念ながら改善方法がありません。
露出計がとりあえず動いてはいるのですが
電池室には明らかに以前い電池液漏れ跡があり
分解してチェックしてみると
マイナス側端子基部のハンダはびっしりと緑青で覆われていました。
よくこの状態で通電しているものだと感心してしまうほどです。
もちろん配線ごと交換で対応します。
致命的な破損等はないのですが
細かいトラブルはいろいろと抱えてしまっている状態です。
露出計に関してはできる限りになりますが
その他の部分は安心して使っていただけるように
しっかりとこれから整備に取り掛かっていきます。
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