日別アーカイブ: 2022年1月9日

ミノルタハイマチックのカメラ修理

今日は「風邪の日」だそうですよ。
ここでいう「風邪」は正確には「インフルエンザ」のことですが
インフルエンザもそうですし
新型コロナの第6波も油断ならないですし
とにかく清潔にして人混みには
近づかないようにするしかないですねぇ
年末年始は私も呉にいたのですが
帰った後に広島もかなり酷いことになっています…
新型コロナはともかくとして…
インフルエンザには私かかったことないのですよねぇ
(子供の頃あったかな…)
運が良いだけかもしれませんが…
その代わり年に数回、お腹壊して高熱が出るのですよねぇ
1,2日で「スッ」と熱が引いて
何事もなかったかのように治るのですが…
変なもの食べた覚えはないのですが
年々、頻度が増えてきているのですよねぇ
実は何かのアレルギーだったりするのかなぁ…
調べてみないといけないかな…
しかし…新型コロナが猛威を振るい始めて
そろそろ2年ですねぇ…
もう外出時にマスクをつけるのは
すっかり自然なことになりましたねぇ
外出先でしていない人を見かけると
結構強烈な違和感ありますもの…
もう口や鼻は陰部と一緒で
他人の前では出してはならないものに
なるかもしれませんねぇ(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタ・ハイマチック」のカメラ修理を行っています。
ハイマチックといえば普段は「7」とか「7Ⅱ」、
「9」あるいは「F」の修理依頼が多かったりしますが
今回は記念すべき初代ハイマチックです。
1961年末に発売されたカメラです。
冬至のミノルタ35mmレンズ固定式カメラは
ALやユニオマットが主力でしたが
さらにそれに加わったのがこの初代ハイマチックです。
セレン光電池を使用した露出計を装備し
いわゆる指針挟み込み式でプログラムオートで露出計制御するカメラです。
その心臓部ともいえるシャッターユニットは
プログラムシャッターのシチズンユニEを採用しています。
レンズは既に定評のあるロッコールPF45mmF2の大口径レンズです。
アンスコへのOEM製品としてアンスコオートセットとして輸出もされ
アンスコオートセットは装着レンズが45mmF2.8で
マーキュリーアトラス6号(コールサイン「フレンドシップ7」)に搭載されて
初めて宇宙に飛んだカメラとなり
この際「グレン効果」の撮影に成功しています。
その功績を記念しこの後でミノルタは「7」の付くモデル名を
各カメラに設定していきます。
その後も「7」はミノルタにとって特別なモデル名となっていきます。
要は撮影を簡単に行える距離計連動プログラムオート専用機です。
時代を感じさせる直線的なデザインや
何ともレトロなグリーンがかったグレーの貼り革がステキなカメラです。

お預かりしているハイマチックはまずシャッターを切ってみると
「カチ」というシャッター音はするのですが
シャッター羽根は全く動かず開きません。
羽根固着という感じではなく羽根駆動部の動作不良かと思われます。
絞り羽根にも粘りが見られ
オート時に上手く制御ができないようです。
最も心配なのはセレンの状態ですが
当然劣化はあるものの何とかある程度の起電はされているようです
これなら何とか通常の撮影に問題のないレベルで
調整できそうです。

基本的な構造はシンプルなカメラなのですが
ちょっと造りが独特な部分もあり
整備性はあまり良好とは言えません。
昔の話ですが一番最初に分解したときに
結構いろいろと苦労したことをかなり鮮明に覚えています。
画像ではシャッターが半開きで固まっていますが
何度かシャッターをテストで切っているうちに
いきなり開いたと思ったらこの状態で動かなくなりました。
やはり駆動部分に何か問題がありそうです。
まずはシャッターユニットの修理・整備から取り掛かります。
そこからオート制御部の整備調整を行い、
レンズ清掃、ピント調整、ヘリコイドグリスアップへと進み
仮組みしてから露出計調整、ファインダー・距離計調整を行います。

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