日別アーカイブ: 2022年1月26日

コニカⅢのカメラ修理

今日は「有料駐車場の日・パーキングメーターの日」らしいですよ
私は今、クルマを持っていないのですが
都内ではバイク・クルマはもちろん
中心部では自転車も有料駐車場が当たり前になってきています。
昔みたいに店先に自転車止めて
ちょっとお買い物なんてことはだんだんできなくなってきましたねぇ
都内中心部は交通の便が良いのだから
やはり徒歩が最強な気がします。
ただ買い物で荷物が増えると大変なのですよねぇ
そういえば私がクルマ持っていた頃だから10年以上前ですが
某ショッピングセンター駐車場で
事前清算していると駐車券入れなくても
自動でゲートが開く駐車場にはちょっと感動したなぁ
ナンバー読み取りシステムの応用だと思うのですが…
ここのところ本当にクルマ乗ることがないから
そのあたりの情報が浦島太郎になっているかもしれません。
それにしても悪質な路駐も減りませんよね…
そこに止めたら困るでしょう!ってとこに
平気で止める人いますものねぇ…

さてさて

本日は「コニカⅢ」のカメラ修理を行っています。
初期の35mmフィルムコニカレンズシャッター機は
Ⅰ(スタンダード)、Ⅱ、Ⅲと進化していきますが
やはりセルフコッキングが装備され
現代的に使える「Ⅲ」の人気が高いようですね。
当店への整備依頼もⅠ、Ⅱはたまにしかありませんが
「Ⅲ」はコンスタントに依頼のあるカメラです。
フロントレバー式の巻上で
ダブルストロークなところがまた何とも使っていて気持ちが良いのです。
何だかリズミカルに撮れるような気がするのですよね
それもきちんと整備された「Ⅲ」だと
その巻上レバーも軽く気持ちよく巻き上げられます。
レンズはコニカ自慢のヘキサノン48mmF2ですから
写りが悪いわけがありません。
そして何といってもレトロ感あふれるボディデザインは
所有する歓びも与えてくれるカメラだと思います。
私も個人的に1台持っていて
先日の年末年始にはひさしぶりに使ったのですが
使い心地も良いし現像後の写真も良いしで
やはり良いカメラだというのを再確認できました。

お預かりしている「Ⅲ」はいわゆる「L2」と呼ばれるモデルで
「LV方式」のSS/絞り設定がより使いやすく変更され
絞り設定目盛りが視認性のよい鏡胴上部に移動しています。
さらにLVリングを引くだけで簡単にSSだけが設定変更できるようになりました。
本音を言えば「LV方式」ではなくて
普通にSSや絞りを独立して設定できるほうが
個人的には圧倒的に楽なのですが
この頃はこういう「LV」で合わせてそれを固定できる方法のものが多いですね
この頃の露出計との兼ね合いもあるのですが…

お預かりしている「Ⅲ」は
レンズシャッター機お約束のシャッター羽根の固着です。
レリーズしても全く羽根が開きません。
単純に汚れか油で貼り付いてしまっているものと思われます。
さらにファインダーのクモリがなかなか酷く
ファインダー全体がぼんやりとしてしまっています。
当然、距離計二重像も見えにくい状態です。
レンズにもカビが多少確認できています。
いずれにしても一通りの整備が必要な状態です。

まずは先にシャッターユニットを分離して
こちらの整備から取り掛かります。
シャッターが普通に動作できるようにならないと
始まりませんものね。
ここのところ苦労させられることの多い「Ⅲ」の絞り羽根は
今回も少々粘りが見られるので
慎重に外して清掃していきます。
留める部分のダボが破損すると大変です。
で、無理に動かすと比較的簡単に破損します。
シャッター、絞りの問題がなくなったところで
外しておいたレンズ清掃を行い
巻上や距離計の整備に移行していきます。
気持ちよく使えるようにしっかり手を入れていきたいと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。