今日は「食品サンプルの日」だそうですよ。
日付は「サン(3)プ(2)ル(6)」と読む語呂合わせから。
昔はあちこちの飲食店の店頭で
よく見ましたね。食品サンプル…
大正時代から昭和初期にかけての日本で考案された表現手法で
日本独自の文化だそうです。
最近はさすがに見かけることは少なくなりましたが
近年は一般向けにも販売され始めており
模型やアクセサリー等として拡がり始めているのだそうです。
食品サンプルもそうだと思いますが
精密によくできたミニチュアって
見かけるとついつい欲しくなってしまうのですよね…
思い出がセットでついてくる懐かしの品だとなおさら…
私の場合はミニカーやバイク、鉄道模型なんかがそうですね。
衝動買いしないように気をつけます…(笑
さてさて
本日はミノルタX-7のカメラ修理を行っています。
毎度言いますが宮崎美子さんのCMで一世を風靡したカメラです。
1980年発売のカメラです。
この時代に各社取り揃えていた
「絞り優先オート専用」の一眼レフです。
物品税の関連もあり価格も押し並べて各メーカー
本体40,000円で横並びで
熾烈な販売競争を繰り広げていました。
そんな中でも「X-7」はCM効果ももちろん絶大でしたが
基本性能の高さとこの頃のミノルタらしい
使い心地のよさで成功を収めたカメラです。
大ヒット商品なので現存数も非常に多く
現在でも見かけることの多いカメラです。
当店でも修理依頼の多いカメラです。
お預かりしていろ「X-7」は
まず定番のプリズム腐食です。
ファインダーを覗くと中心部よりやや下に
太い黒い帯が横方向に伸びています。
視野の1/3近くを占めていて
これではピント合わせはもちろん
ファインダーとしての役目を全く果たせません。
「X-7」に限らずミノルタXシリーズではよくある症状で
プリズムの前面に貼られているモルトが加水分解を起こし
プリズムに浸食して蒸着を剥がしてしまっています。
何の対策も打たれていないとほぼ間違いなく
起こる症状なので現存する「X-7」の多くが
この症状を抱えた状態になっていると思われます。
今回の「X-7」はそれに加えて
電源は入る(ファインダー内露出計は点灯する)のですが
肝心のシャッターが切れないというトラブルも抱えています。
おそらくはレリーズ関連の接点不良かと思われます。
プリズムは中古良品との交換で対応します。
シャッターが切れない原因はやはり接点の接触不良で
こちらも何とかなりそうです。
この年代の電子制御機なので整備性はあまり良くはないですが
それでも「X-7」はまだ手間のかからないほうだと思います。
基本的にはよくできているカメラなのですが
エントリー機ということもありコストの関連もあり
比較的負荷のかかりやすい部分に耐久性の低い
プラ部品が使われている部分等もあり
扱いには注意が必要です・
いつもことですが細心の注意を払って
慎重に作業を行っていきます。
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