今日は11月15日、「七五三」ですね。
男の子は数えで3歳と5歳、
女の子は3歳と7歳の年に
成長を祝って神社・寺院などに参詣します。
5つの時の七五三はかすかな記憶がありますねぇ
今日と同じようなどんより薄暗い雨模様で
お寺さんに参ってそこで着替えて袴も履いて
烏帽子つけて軽くお化粧もされたような記憶が…
結構、大掛かりなイベントでした。
千歳飴がやたらと美味しかったことも記憶に刻まれています。
アルバムひっくり返したらじいさんが撮ってくれた
そのときの写真もあるはずなのです
何かの片付けの時に見てみます!
気が付けばそれから50年か――――(苦笑)
ほんと時の流れはあっという間ですねぇ
さてさて
本日は「キヤノネットQL17G-Ⅲ」のカメラ修理を行っています。
社会的にも相当なインパクトを与えた初代キャノネットの登場から
11年後の1972年に登場したキヤノネットシリーズ最終モデルです。
前モデルの「ニューキヤノネット」で大幅に小型化され
それまでのイメージとは全く異なるカメラに変わり
「G-Ⅲ」では基本的な構造は「ニューキャノネット」と変わりません。
ランプ式のバッテリーチェックが追加されたくらいの変更です。
「ニューキャノネット」モデルチェンジ時に大きさ的に
劇的に変化しイメージは変わりましたが
コパル製レンズシャッターに大口径レンズを組み合わせ
シャッタースピード優先オートを搭載
マニュアル露出も可能ですがその際には露出計はOFFというところまで
主要な機能は初代から全く変化せず引き継がれています。
普段は気軽にオート露出で撮りつつも
いざとなればマニュアルで
あえて攻めた露出設定も可能というところがいいですね。
小型化され最終モデルとなった
「G-Ⅲ」は現在でもかなり人気の髙いカメラです。
お預かりしている「G-Ⅲ」はまずシャッターが切れません。
レリーズは押せますがシャッターは全く動かない状態です。
シャッター羽根をよく見ると重なり部分からわずかに
油滲みも見えるのでおそらく油脂による
羽根固着かと思われます。
レンズシャッター機では定番のトラブルとも言えますね。
それよりもイヤな予感がするのは
シャッタースピードリングがスカスカに回る状態になっており
それもある一定範囲しか回りません。
どうやらリングと調速カムがリンクしていない感じです。
おそらくリングが回りにくいときに無理に回したものと思われます。
リンク部分はカシメで取り付けられていて
破損していると基本的に修復不可なのですが…
まぁ開けてみて現状の状態を見て考えます…
人気のブラックですね。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
小型化されて以前のモデル程、整備性は良好ではないですが
それでもよく考えられた構造でこの大きさの
オート露出搭載機としては
整備性はかなり良いほうだと思います。
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