キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「立冬」ですね。
今朝も北風が冷たくて
晩秋らしいキリッとした空気になってきました。
この空気感は好きですがさすがに冷えますねぇ…
秋が極まり冬の気配が立ち始める頃なので「立冬」とされています
暦の上ではこの日から「立春」(2月4日頃)の前日までが
「冬」となります。
でも先程も書いたように「秋の極み」でもあるのですよね。
のこり少ない秋を満喫したいと思います。
「立冬」のい関連した記念日も今日は多く
「鍋の日」「巻寿司の日」「鍋と燗の日」「立冬はとんかつの日」
「夜なきうどんの日」「ココアの日」「湯たんぽの日」等があります。
「鍋と燗」なんて最高の組み合わせですね!
そうだ、そろそろお燗用の日本酒、取り寄せておかなくては…(笑

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
1976年発売のカメラです。
シャッタースピード優先オート搭載の電子制御機です。
電子制御もオート露出も機構的には
既に目新しいモノではなかったのですが
普及機としては膨大な機関とと予算をかけて開発され
マイクロコンピュータを搭載した世界初のカメラとなり
これまでにないコストパフォーマンスに優れたカメラとして
華々しくデビューしました。
電子化による超多機能化を謳った「Aシリーズ」の第1号機でもあります。
カメラ本体の高機能化もさることながら
ワインダーやズームレンズ等のそれまではプロ御用達だった
アクセサリー類を一気に身近な存在にしたカメラとも言えます。
キャッチフレーズは「連写一眼」
いうまでもなく大変なヒット作となりました。

現存台数も多く使いやすいこともあって
当店にも修理依頼の多いカメラです。
電子制御の権化のような扱われ方もしますが
まだこの時代はいうほど中身は電子制御的には
まだまだ過渡期でアナログ的な部分もたくさんあります。
以前も書きましたがシャッターダイヤルからの連動は
まだ糸連動だったりします。
それでもアナログ的な良い部分と電子制御が
上手く融合したカメラでもあり
整備性もこの類のカメラとしては非常に良好です。
そして電子制御的な部分に関してのトラブルは
かなり少ないカメラです。

お預かりしている「AE-1」はたまにレリーズできなくなるという
症状でお預かりしています。
今回は定番ともいえるシャッター鳴きはございません。
おそらく原因はマグネット周りの汚れ等だと思われます。

受付時には気づけなかったのですが
実はレリーズの問題よりも
「レリーズ時にレンズが絞り込まれない」というもんだいが見つかり
そちらの原因をいろいろ調べています。
ミラーボックス周り自体には問題がなさそうではあるのですが
うまく連動できないものと思われます。
いずれにしろ動きを確認しながら仮組みして
五体的な原因を見つけて対処していきます。

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