オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は11月11日…「1111」の形にちなんだ
記念日がたくさん制定されています。
「煙突の日」「ポッキー&プリッツの日」「箸の日」
「下駄の日」「チンアナゴの日」「もやしの日」
「鏡の日」「靴下の日」「下駄の日」「配線器具の日」…
まだまだたくさんあってキリがありません…(笑
そんな中に「めんの日」がありますねぇ
麺類はどれも美味しいですし
これからの季節温まるにも持って来いのモノが多いですよねぇ
うどん、そば、ラーメン、パスタ…どれも大好物ですが
これからの季節はガツンと濃い味のラーメンが食べたくなりますね。
…とはいいながら寄る年波のせいもあって
あまり濃い味のラーメンは一口目こそめちゃくちゃ美味しくても
身体が受け付けなくて最後までは
なかなか美味しく食べられないのですよねぇ
でもそんな私が一杯なら最後まで美味しく食べられる
ちょうどよい味の濃さの家系ラーメンのお店があるので
明日(定休日)あたり行ってみようかと考えています。
そして食後に軽く甘いモノが欲しくなったら
ポッキー買って帰ることにしましょう(笑

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
一時期ほど集中して依頼が入ることはなくなりましたが
相変わらず機種別としては一番修理依頼の多いカメラだと思います。
元祖「軽量コンパクトな一眼レフ」ですね。
「OM-1」が発売開始となった1972年頃の他メーカーの
主力一眼レフを並べてみると
ニコンはF2やニコマートFTN、キヤノンはF-1やFTb
ミノルタはSR-T101及びSR-Tスーパー
ペンタックスはSPF(コンパクトなMXは1976年)
やはり比べてみると「OM-1」のコンパクトは群を抜いています。
他メーカーも考えなかったわけではないでしょうし
ペンタックスはその後、同じような大きさの「MX」で
このジャンルに参入してきます。
どうしても小さく軽くする分、標準的な大きさの一眼レフと比べると
少々華奢な部分もありますし
(それでも現行モデルだった時代には全く問題有りませんでしたが)
そのあたりはどこを優先するかの問題かと思います。
いずれにしてもいろんな対応のカメラが存在して
選択肢が多いのは良いことだと思います。
「OM-1」は軽量コンパクトなことが
確かに一番のセールスポイントですが
個人的には静かなシャッター音や独特の巻上フィールとかの
「使い心地」の面でも非常に魅力的なカメラだと思っています。

お預かりしている「OM-1」は巻上ができない状態です。
シャッター幕の位置から判断して
シャッターはリリース状態です。
巻上レバーが動かないわけではなく
レバーは動くのですがスカスカで手ごたえがありません。
そしてフィルムも巻上されずシャッターもチャージされません。
フィルム室からスプロケットを指で回していくと
何とかチャージができてまずはシャッターを切ることができました。
しなしながらシャッター幕の動きも明らかに悪く
巻くもキレイに最後まで走りません。
巻上レバーが空回りなのはレバーのラチェット部が
巻上軸に噛まないことが原因だと思われ
それ以外にも幕軸やミラー駆動部等の動きが相当悪い状態かと思われます。
おそらく何十年も動かされないまま
しまい込まれていたものと思われます。
ずーっと寝たきりだったのに叩き起こして全力疾走させようとすると
壊れちゃいそうなのは想像できるかと思いますが
まずは普通に動けるようにゆっくり少しずつ動けるように
清掃整備していく必要があると思います。

これから本カウ的に分解整備に取り掛かっていきます。
SWの内部機構からもわかりますが「OM-1」としては
かなり後期のものかと思われます。
電池室には真っ黒になった水銀電池が残されており
当然ながら配線はボロボロで露出計は不動です。
そのあたりももちろん修理の上で調整を行っていきます。
プリズムはいつものモルト由来の腐食はないのですが
単純に経年劣化で大き目の点腐食が数か所発生していて
それが視野の中心に近くかなり邪魔なので
やはり今回もプリズム交換で対処いたします。

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